09年度炊き出し活動報告

福信館炊き出し代表 竹谷 基


Tはじめに
これまでの活動を振り返り、今後の課題を提起したい。

<炊き出し活動>
目的 炊き出しを必要としない社会、野宿生活を強いられない社会をつくろう。
活動 1、炊き出し、等による野宿生活者との出会いと交流
    2、生活保護、等による「自立」支援。
    3、野宿生活者問題の理解と協力を求める広報・宣伝活動

<活動の歴史>
70年代〜90年代前半 
不安定就労層、日雇労働者の失業→野宿⇒炊き出し、医療相談。

90年代後半(バブル崩壊)〜2009年秋
前者に加えリストラ、構造改革による不安定就労層の拡大(派遣、等の非正規労働者、フリーター、ニート)の失業→野宿生活者の増加⇒炊き出し、医療相談、住居提供、生活保護受給による「自立」。

2009年秋〜
金融危機による派遣労働者、等の大量解雇。デフレ下の就職超氷河期による
安定就労層の更なる拡大、大量失業者。(高度失業社会、恒常的リストラ、人
べらし)→恒常的野宿生活者、若年層の増加。⇒炊き出し、生活相談、住居提供、生活保護受給による「自立」。

〈課題〉
 目的に近づくためには、これまでの野宿生活者の「脱」野宿支援、70年代からから90年代前半までは入り口が限られていた。90年代後半から今後は入り口の拡大から緊急避難的対応※@だけでは限界。野宿生活者を生み出さない社会構造の変化の取り組み※Aも必要ではないか。そのためには、野宿生活者、元野宿生活者、支援者が一体となって取り組める場、例えば、デイケアの出来るセンター※Bの開設が一刻も早く望まれる。

※@炊き出し、等→生活相談→生活保護申請→居宅保護→老後
※A雇用、等を創り出すこと。エネルギー、農業への産業構造変換を言うが、ここではNPOとしては新規産業をつくることではなく、生活保護受給者(若年層、20代〜40代の増加)の人材の活用。
※Bデイケアセンターでの取り組み 生活相談→生活保護申請→居宅保護→老後
「脱」野宿した方の人材活用。
・ボランティア、介護福祉、農業、等の人材育成。 雇用の創出
・協同組合の設立(相互扶助)。

U活動報告

<炊き出し>
1、年間炊き出し― NPOささしま共生会の下、木曜日担当。協力教会、団体、個人でローテーションを組む。布池、南山、恵方町、城北橋、長浦、東海、東山、高蔵寺、一宮、小牧、江南教会、聖霊会、無原罪のマリア修道女会、オタワ愛徳修道女会、樹の会、不二聖心、南山大学アヴァンギャルド、他。
2、越冬炊き出し―12月30、31日を担当。修女連を中心に行った。
3、天白川訪問―月二回、第二、第四月曜日、食料、衣類等を持って訪問。

<生活相談>
1、 衣類提供―木曜日に開催。
2、 住居提供―生活保護受給のため、アパート入居を支援。4人がアパート生活へ。

<交流会>
1、 多治見修道院での畑作業―月一回、開催。平均7〜8名参加。筍堀、大根、玉ねぎ、ジャガイモの栽培、収穫をした。

<バザー>
1、春祭りとして4月26日に開催。純利益61万円。
2、東海教会バザーに出店。11月1日。

<広報・宣伝>
1、『ももちゃん便り19号』を8月21日に発行。
2、ホームページ『ももちゃんネット』の開設、運営。
3,布池教会での説教。12月12、13日。ミサ献金206、659円の寄付を頂く。

<その他>
1、三菱UFJ信託銀行「かけはし信託愛の基金」より現金30万円寄贈される。
2、多治見教会バザーから、115、883円の寄付を頂く。
文責 竹谷 基


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