2001年度(01年4月〜02年3月)

福信館炊き出し活動報告


〈年間炊き出し〉
 10月より炊き出し活動はNPOささしま共生会の活動となり、福信館炊き出しの会は、木金曜日担当しています。
 炊き出しはホームレス問題の根本的解決にはならない緊急避難的活動です。あくまで、ホームレスのいない社会を目指すための接点です。そのため、なにより、ホームレスと交流し相互理解が必要です。昨年度2000年9月より、炊き出し実施場所変更、及び、移動厨房車アロイジオ号導入。〈場所〉 名古屋駅・栄二ヶ所→若宮通高速下栄5丁目ゲートボール場。〈時間〉 毎週月・木曜日、夜7時〜9時。このようにしたのはホームレスとの出会いと交流をメーンとするためでした。炊き出し開始の1時間はホームレスの人たちと交流の時にあてています。囲碁、将棋、カラオケ、ビデオ上映、腕相撲など学生ボランティアが中心になっています。炊き出し実施数は別紙参照。
 ボランティアは慢性的不足。女性の高齢化、中年層の就業のため、不足は深刻である。教会内外への募集はもとより、少数で運営できる、食堂方式炊き出しに転換を具体的に考えなければならない。
〈衣類、洗濯、風呂〉
 必要な方に、衣類、洗濯機の利用、簡易風呂の利用、を提供していましたが、10月より衣類のみのサービスにしました。提供日は、毎週月・木曜日、午前11時〜午後4時。なお、洗濯、風呂はNPOささしま共生会のデイケアサービスへ移行しました。
〈アパート基金〉
 野宿生活から自立を希望する方へアパート入居、就職活動、生活等の資金を貸し出するための基金。今年度は、新たに、2人に貸し出し、就職できました。(延べ20人。生活保護8人、就職11人。)
〈人材活用センター〉
 ホームレスの方の能力を軽作業などに有効利用。今年度、延べ、5ヵ所、17人、275時間利用された。
〈農作業〉
 上と同じように、ホームレスの方の能力を活用するため、月一度、農作業を行っている。今年度は、延べ60人が参加した。日本基督教団中濃教会の協力のもと、炊き出しの材料となる野菜作りの手伝いをしている。また、同時に、同教会員との交流を行い、相互理解を深めている。更に、今年度には、瑞浪にて山荘の借用ができるようになり、果樹を植えた。
〈越冬炊き出し〉
 第27回越冬(01年12月28日〜02年1月3日)に夜の炊き出しを担当した。他教派と協力し、その内4日間を担当。例年のように女子修道会と一宮教会から参加していただいた。(別紙A参照。)
〈バザー、チャリティーコンサート〉
 資金作りと広報のため、バザー春秋二回、コンサート4月一回を開催しました。バザーには労力と時間が大きな負担になるので、それにかわる手段を思案中です。
〈物品募集〉
 これまでの長い間、炊き出しの食料品やホームレスの必要とする衣類寝具、バザーの商品、等多数を全国の教会はじめ市民の方から寄贈していただき、たいへん助かっていました。しかしながら、昨今の経済事情の変化、廃棄物処理の問題から寄贈品の効率、保管、処理などに、多くの労力と資金がかかるようになりました。そのため、来年度より、物品の寄贈は辞退させていただき、現金のみ受付ることにしました。何卒、みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
〈NPO法人化〉
 長期深刻化するホームレス問題の社会化、その解決のための官民一体、市民の理解と協力を得るためNPO法人化を決めました。本年8月より愛知県より認証されました。福信館炊き出しからはNPO法人に一部参加することを決め、10月から具体的には、施設、資金、人的協力をはじめました。


戻る