映画「Marines Go Home」を鑑賞して

村山 亮


 去る4月20日、福信館で北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会創立四十周年記念映画「Marines Go Home辺野古・梅香里・矢臼別」を視聴しました。

 映画のあらすじは、@米軍の新基地建設を11年間止め続けている沖縄・辺野古の人たち、A20年の闘いで米軍の射爆場を撤去させた韓国・梅香里の漁民、B40年間、北海道・矢臼別演習場のど真ん中に暮らし続ける農民、いずれも在日米軍基地や在韓米軍基地周辺で暮らし、農業や漁業で生計を立てている人々が、沖縄、韓国、北海道をそれぞれ舞台に、基地建設をめぐる反対闘争、爆撃演習の騒音被害、実弾演習の危険などの苦しみと闘いの様子を映した作品です。

 基地では、当然のように軍事訓練が行われますが、基地周辺で暮らす住民は、それを当然のように受け止めることはできません。しかし、国家間での協定により、理不尽にも、その抑圧は、長年にわたって続くことになります。基地と住民が平和のために闘う。どちらに正義があるのかは、一目瞭然だと思うし、基地が武力を有する限り、平和な世界を創ることができないと思いました。

 この作品を視聴した翌月に、普天間基地の移設問題をめぐり、社民党の福島党首が連立政権から離脱しました。そして、これがきっかけとなり、6月早々に、鳩山総理は引責辞任することになりました。基地問題が、日本の総理を交代させるほどの影響力を有していることを改めて実感した次第です


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