「プログラム紹介」
教え手であり、学び手となる




「エンカウンター」

 エンカウンターは、ファシリテーターと質問する人が3、4名と受ける人(クライアント)で行います。始める前に読み合せをし、一人ずつ、今の気持ち、感情のシェアをします。黙想し祈りをした後、クライアントの抱えている問題、話したいことを話してもらいファシリテーターが要約して順番に質問してきます。

 ミーティングと違い、言いっぱなし聞きっぱなしではなく、発言している人が伝えたい事に耳を傾け感情に共感します。その人が語ったことを、よりはっきりと鏡に映し出すように問いかけます。問いかける時に大切なことは、「裁かないこと、意見を押し付けないこと、結果や結論を求めないこと、相手を変えようとしないこと」

 クライアントの感情の解放、感情を認めていく支え手となり、原因を認めていき、安心して話せる場所を作り、緊張を良いものとして扱います。心を開くためにどんなアプローチをするか、不正直から正直を引き出す。これらを意識してエンカウンターは進みます。

 グループに参加する一人一人が相手に気づきを与え成長を促すことに出来る教え手であり、学び手となります。グループの最後に良かったこと、気づきを全員でシェアし問題を解決します。

エンカウンターを受けて

ワッキー

 みな様、初めまして!去年の2月に施設につながった、アルコール依存30年、処方、市販薬依存のワッキーです。今回はエンカウンターの経験について書きたいと思います。

 自分が初めてエンカウンターを受ける時の気持ちは自分の悩みについて、スタッフや仲間に裁かれるのでは!?否定されるんじゃないか!?はたまた責められるんじゃないか!?とか正直不安な気持ちでエンカウンターを受けさせてもらいました。自分1人に対して約4〜5名のスタッフと仲間に現状の悩みを聞いてもらい、その悩みを1つずつ掘り下げてもらいながら悩みを整理してもらい、自分本人ですら気づかなかった自分の欠点、自分が何と今後向き合っていけばいいのか、その話の中で気づきと学びがあり、自己肯定感も上がり、ヤル気と勇気をもらいました。

 2回目のエンカウンターは相談を受ける側をさせてもらい、仲間の悩みを聞き、自分の浅い経験と照らし合わせながらアドバイスをさせて頂き、逆に自分の方が悩んでいる仲間から気づきと学びがあり良い経験をさせて頂きました。

 今後も自分を見失いそうな時や人間関係での悩みなどあれば自分1人だけの考えで行動はせず、仲間に相談をしたり、カウンセリングやエンカウンターをして頂き、自分の欠点を手放す勇気をもらい、回復してゆく仲間達とともに壁を乗り越えて自立のできるように自分を変えてゆきたいと思っています。また自分に起きた良い事や悪い事、全ての事に対して、あたえられた出来事は意味がありハイヤーパワーだと今は思い始めています。きれい事になるかもしれませんが、神様は自分に乗り越えられない壁や試練はあたえられないと信じて、勇気を持って前に進み、新しい人生を進んで行かなければいけないと思っています。


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