ダルクの仲間達


ヨシヒロ

 明けましておめでとうございます。薬物依存症のヨシヒロです。名古屋ダルクでリハビリを行うようになってから2年と半年が経ちました。クリーンタイムは来月の4月で1年と同時にクリーン1年のバースデイを迎えようとしています。その為の段取り、バースデイ会場の確保、仲間達へ呼びかけの告知やメッセージをもらうための色紙回し等、少しずつ準備を進めています。初めての経験なので不安と緊張を感じますが、それ以上に嬉しさと喜びを感じることができて今日もワクワクしています。薬はともかく、止めるつもりのなかった、止めるのが嫌だったアルコールを手放して良かったと素直に受け入れられるのも、初めての経験です。繋がって2年と半年ほどですが、自分で選んできた道とはいえ、嫌だと感じる事のほうが色々といっぱいありました。しかし嫌ながらやってきたことも今日一日の喜びの為にあったのだと思うと無駄な過去等なかったと受け入れることができます。これからだって色々といっぱいあるんだけど、とりあえず仲間たちとクリーンでやっていきます。

サトシ

 社会に復帰したいと日々生活していく中で、時には嫌気がさして“やってられるか”と思ったり、やりがいを感じたりと感情の変化にムラはあります。自分勝手な行動がまわりに混乱を招いたり、良かれと思ってやっていることが余計なお世話になったりと、何がよくて何が悪いのか判断つけられない。自分の性格上の欠点は物事に対してなあなあにしてしまうところです。どこかで何とかなるさと思ったり、やれるやつがやれと人任せです。逆に任されてしまうことに自信が持てないので、やはり頼ってしまう。しかし頼ることも大事と仲間たちに教わりました。それでも頼り過ぎるのは良くないことだと思う。何より自分のことは自分でできるようになりたい。

 
ノッチ

 ダルクに来る前、安定剤を飲んでいた自分は、この薬は自分の生活に必要なものだと思っていました。短い時間で緊張や不安等の嫌な気分を取り除いてくれる薬を生活の必需品であるかのように、当たり前のように飲んでいました。しかしそのためにネガティブな感情に耐える力を身に付ける経験を自分のものとして成長する機会を逃してきたばかりでなく、せん妄発作で命を落としていたかもしれないという経験をする羽目になり、そこで初めて薬の恐ろしさに気づかされ、ダルクに繋がることによって救われることができました。ダルクに繋がって約1年8か月が経ち、仲間との人間関係を薬にすがることなく解決していく力を少しずつ身に付けることができ、薬のことを忘れて生活する日々を続けています。

 
ヨウタ

 入寮して1年4か月、うつ病は生活に支障がない程度まで回復しています。最近は過去に失ったモノ、想い出達を集約したような1000円程度で買えるDVDを計画的に揃えることで“辛かった過去”をキレイな形にまとめ完結させようとしています。たとえば幼少期に好きだった宇宙や恐竜のまとめられたものや、海外旅行で行った場所が1本で沢山入っているもの、持っていたNゲージに代わる鉄道のDVDといった具合です。シリーズ化されているものだとすべて集めてしまいたくなるので、ダイジェストとなっているものを”過去の良かった思い出のアルバムの代わり“にし、未来に向かおうと思っています。他にも広告やフリーペーパーを今のところ2000枚近くきれいに切り抜き、細かく種類に分け、並べ、ストーリーを創り、新しい過去と空想の未来を絵描ける遊びを考え、“夢のある未来と過去の払拭のために使える道具”を作っているところです。過去の大事に残すもの、意図的に変えてしまうもの、新しく生きるために今すべきことを日々続けています。

 
クミ

 私は3月3日で1年経ちます。今は病気とダルクの通いで頑張ってます。親と子供の両立ができず、すごく悩んでいます。NAにもあまり出れず、みんなにも会うことができず淋しい思いをしています。女性ともあまりしゃべれることができず、たまには話したいと思っています。

カク

 3月でクリーンが一年になるので代表に仕事の話をしました。話をしたらフルタイムで週3回仕事をしていいと言われました。求人雑誌を駅、コンビニで買いました。探しているといろんなバイト、仕事がありました。どれも自分のやったことのない仕事ばかりでやってみたいと思いました。でも代表に話をしてみると人間関係だったり、自分よりも年下にあごで使われたりして、今の自分に耐えれるのかと聞かれたり、現実の問題の話をしたら多分耐えれないと思い、サービス業はまだ無理だと思いました。ガードマンだったらできると思いました。まだできるかわからないけど、今度面接に行ってきます。

 
シバタ

 私は刑務所に出てからのことを書きます。刑務所とは過酷なものです。二度と行きません。自分には屈辱に名利家禄に家禄があり不和不運があります。刑務所には行かないと思います。病院に移りまして、ゆっくりゆとりになじめまして、更生確立を獲得致しました。ダルクに来て本当の意味を知り、みんなと仲よくやっておりまして、味方になって正義みたし。家族のようにひたしなみ頑張っております。みんなのおかげ様です。クリーンタイム4か月が経って身が楽になりました。今後も一生頑張っていこうと思います。


 
リク

 ダルクに繋がって、約半年が経ちました。ダルクの生活にも少し慣れてきました。一人暮らししていたころ、自分の部屋はゴミで散乱し、片付けもろくにしませんでした。そういった所を改善し、掃除、洗濯、自炊など、最初めんどくさくて注意される事もたびたびありました。ですが、半年がたち、やっと実についてきた気がします。これは仲間のおかげだと思ってます。バーベルでは85KG上がるようになりました。これからもめんどくさがらずに生活の基礎や筋トレを続けていけたらいいなと思っています。
 



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