ダルクの仲間達


ヨシヒロ

  薬を自分の意志では止め続けることができずに使い続けていました。その結果、薬を手に入れて使うため、家族を騙し、行く先を失いさ迷い、名古屋ダルクに辿り着き、プログラムを受けるようになってから2年と3か月が経ちました。薬を止めるために施設に来たつもりでしたが、何度かリラプス(再発)を繰り返しました。原因はアルコールです。アルコールを飲むと気が大きくなり、罪悪感が無くなり、簡単に薬を使ってしまうのです。過去は「自分はアルコールに問題は無い」と思っていたので飲むのを止め続けていくつもりはありませんでした。しかし「自分の回復のためには、いかなる形の薬物も遠ざけなければならない」ことをプログラムで知り守ることにしました。今年の4月1日にアルコールを手放し今日まで薬が止まっています。アルコールだけではなく「自分に問題は無い」と思っていた過去の自分の生き方、性格、常識などを見直して変えられるものは変えていく努力をしていきます。

サトシ

  変えられることは変えたいと思い日々生活していく中で、今後のことを考えると正直やっていけるのだろうかと不安になったり、まだまだこれからだと思ったり、日によって様々ですが、毎日自分なりに精一杯やっています。自分はやはり一般的な常識だったり、社会的な知識が欠けていることは分かっているのですが、何をどうしたらいいのかとか人の言うことを聞いているだけでいいのだろうかとか思いは色々です。しかしながら自分の考え方では自分だけでなく他人にも迷惑がかかってしまっていたのは事実なので、その辺はしっかりと認めていこうと思っています。人に頼った生き方をしていて、そこを何とかしたいと、せめて自分のことぐらいは自分でできるようになりたい。現在も家族の支援があって生活ができている理由で、一人で生活していくだけの収入を稼ぐことは大変なことです。お金のことは考えたくないのですが、そうは言っていられません。生きていくためには必要なものです。親孝行ができるかわからないけど、ただ迷惑だけはかけたくないし、安心させてあげたいと思っています。

 
ノッチ

  名城公園も黄色や紅色の紅葉が美しい時期になり、施設に入って2度目の秋になってしまいましたが、未だに家族から帰ってきてほしいという話も聞けずさみしい季節を迎えることになりました。安定剤のジェネリック薬を個人輸入して、通常処方量の2倍を約2年間常用し、その薬の禁断症状でせん妄発作を起こしてしまったのが約1年半前で、また13年前にはアルコール専門病院に3か月入院していました。アルコールは13年間止まっていますが、今思えば抗不安薬でほろ酔い状態だったかもしれず、判断能力の鈍った自分の言動が、家族や周りの人々を傷つけていたことに気付かされ、その埋め合わせをしなければと思いますが、今は日々のプログラムをこなしていくことしかできません。自分が回復して変わることは家族に対する埋め合わせの一つの方法と考え、自分を見つめ直す日々を送っています。

 
ヨウタ

 入寮してから1年1か月が経ち、鬱の完治までもう少しです。今は入寮時の80分の1程度の辛さで、未だに辛い事は辛い状態ですが、あと2か月程度で完治するものと思われます。2か月前までは、辛すぎて動くこともままならないほどでしたが、今は運動で仲間には劣るものの走ることもできるようになりました。ようやく思いを実行に結び付けるための力を取り戻しつつあります。ただ今尚残る未解決なままの問題は非常に悪影響なため、考えないこともできるようになったので、普段は考えませんが、この先、親との話し合いが必要だと思っています。

 
クミ

 私はダルクに来て11か月経ちました。今体がボロボロで正直ダルクと病院の両立をすることが大変です。周りにももうダルクをやめたほうがいいと言われて正直悩んでいます。でもダルクに来るとホッとします。仲間は大事なんだなーって思い、女性メンバーともずっと会えずさみしく思ってます。早く病気を治して以前みたいにダルクに通えるようになりたいと思ってます。刑務所から出てきて1年3か月、今までの私だったらすぐ刑務所に戻っているところ、ダルクという居場所を見つけて更生していきたいと思ってます。ダルクのメンバーにも支えられ、毎日クリーンで生活していきます。

カク

 名古屋に来てクリーンが8か月になりました。酒でリラプスをしたり暴力で仲間を電車の中で蹴っ飛ばしたり、けっこう自分のいろんな問題に気づきました。まだまだ自分のことが分からないことだらけだけど自分を見直していきたいです。今は名古屋ダルクのプログラムで雨が降ってない日以外は毎日ジョギングで夜は筋トレをしています。3か月前から週3回キックのジムに通わせてもらっています。走り、シャドー、サンドバッグをたたいたり、基礎練習ばかりで大変だけどやりがいはあります。スパークリング、試合はまだまだ先だと思うけど嫌にならずに続けていきたいです。

 
イマ

 名古屋ダルクに入寮して12月末で1年が経ちます。覚せい剤で2度逮捕され、僕は帰る場所がなくなりました。そしてダルクに入寮し、自分と同じ薬で苦しんできた仲間と出逢いました。ダルクに来ることがなければ、きっとまた息詰まる人生を送っていたと思います。薬物依存病という病の深刻さを現実に受け止めて、毎日プログラムを実践しています。自分は回復していきたいという思いが強いのは、今まで薬に苦しんできた自分をダルクに来て見つめ直すことができているからだと思います。薬を止め続ける前提として、ダルクでのプログラムも不可欠であるという視点からプログラムの効果は、自分の将来の希望を与えてくれます。1年を迎えようとしている今、就労プログラムを視野に入れて、今日一日回復を楽しんでいること、ダルクの活動で薬物依存病で苦しんでいる人達にメッセージを伝え、依存病でない若い世代の人たちにも自分の体験談を学校講演で伝えたり、啓発活動にも参加させてもらったりしています。これからも正直なありのままの自分で生きていきたいです。


 
シバ

 ダルクに来て3か月が過ぎました。繋がった当時に比べたら少しずつ身体も元気になってきました。今は一日3回のミーティングをしながら自分のケアをしながら頑張っています。その中でも過去のことをミーティングで下しながら日々棚卸をしています。小学校から中学校にかけては薬物を使用してなかったけど、中学校にかけてシンナーをしました。親に怒られて叱られてしまいました。叱られては何も言わずいたばかり。薬物をやめさせていただき光栄です。なによりです。
 
リク 

 初めまして薬物依存症のリクです。名古屋ダルクに繋がった以前の自分は、病院で入院を2か月してました。入院中はウォーキングなどして徐々に回復していきました。そしてダルクに戻って一からダルクでやっていこうと思いました。前に2週間ぐらいダルクに居たのですが、飛び出してしまい、ダルクに帰ってきて仲間がおかえりと言ってくれたとき少しうれしかった。ミーティングでも話すようになり、ダルクで飼ってる犬とも仲良くなって散歩したり運動プログラムのランニングしたり仲間のサポートでベンチプレスを徐々に上げるようになって今では75KG上がりました。一日も早く薬抜きの生き方をして、薬なしの新しい生き方を見つけていきたいです。そのためにもプログラムをしっかり取り組みながら自分の今できることは、自分の病気と向き合いながらしっかりと回復して元気な姿を親に見てもらいたいです。


戻る