ダルクの仲間達


ヨシヒロ

 名古屋ダルクに来てから1年と9か月が過ぎました。僕は5月生まれなのですが、この時期になると母親が「あんたは誕生日が近づくとおかしくなる」と話していた事を思い出します。過去を振り返ると僕はこの時期に問題を起こしていました。去年の今頃も施設の生活に不安を感じ薬を使うようになり仲間を連れて施設を飛び出しました。親、兄弟、別れた家族などに迷惑をかけたあげく警察に捕まり施設に戻りました。施設に戻ったその日に酒を飲み職員と大ゲンカもしました。思い返せば恥ずかしい限りです。今年は平安にこの時期を過ごせそうです。これも仲間たちやプログラムのおかげだと感じることができて感謝しています。新しい生き方をしていく上でアルコールも手放す事にしました。自立と自律に向けて焦らずゆっくりクリーンを継続していきます。

サトシ

 施設につながり1年8か月が過ぎました。長かったようで短かったような気がします。当初は自分の問題に目を向けることができず、自由を奪いやがってと恨みの気持ちが多かったです。一日でも早く抜け出したいと思っていました。その中には薬を使いたいという欲求がありました。実際使いながらの生活は自分をコントロールする事ができなくなり、結果まわりに迷惑をかけてしまう。そんなことに気付いていながら、それでも使いたいという想いでいました。いつしかそんな囚われから解放されました。いつまでも使えないのに使いたいと思っていてはダメだな。それ以前に自分の生き方を変えようと思い、やっています。変わらないところはもちろんありますが、少しずつ地に足が着くようになっているのかなと思ったりしています。最近ではバイトを始めることができ社会復帰に近づいてるな!

 
ショウタ

 名古屋ダルクに入って1年が過ぎました。半年くらいたってから酒を飲むようになり問題ないと思っていたけど自分には問題あると思ってクリーンをやり直しています。適当でいいやと思ってたのもようやく適当では生きていくのはムリと身に染みて感じました。うまくいかない事や逃げ出したくなる時もあるけど、まわりの仲間、職員などに相談する事ができるようになり、今ダルクに居ることができてます。酒を止めて体が動くようになり、ランニング、筋トレをめんどくさいけど継続してできるようになりました。焦らず今のペースを保ちながら年内には仕事して借金などの返済積み立てを少しずつ返しながら社会に出れるといいなと思ってます。遠回りが近道と思って1日1日頑張っていきます。

 
ノッチ

 6月末に1年のバースデーを迎えます。「クリーンで生きる」という当たり前のことができなかった以前の自分とは確実に違っているとは思いますが、今は施設の仲間には慣れてきていますが、自分の欠点の一つである人との関わりについてどこまで変われているのかはわかりません。ただ施設で暮らしてきた月日は自分のためになっていると思います。「アディクションは治癒しない」と言われますが、これからの残された人生を薬を使わずに行ききれば、それは自分なりの治癒と言っていいと思い暮らしていきたいと思います。

 
ヨウタ

  名古屋ダルクに入って8か月が経とうとしています。僕は親からのマインドコントロールの末、考えることも身動きもとれないほど、辛いうつに陥りました。強い反発のような力だけで生きていました。そんな中、当時合法ハーブと呼ばれていた“薬”の存在をニュースのテロップで見たとき、自分と同じようにうつで苦しんでいる大阪の友人が抗うつ剤を飲むと一時的にラリるという話を思い出し、病院にも4か所かかったのですが、薬も出してもらえなく、これなら合法だし、フリーズとエラーをくり返している脳に作用してくれる“薬”になるかもしれないと手にしたのが始まりでした。想像とは別次元のものでしたが、脳のフリーズもなくなり、自分が何を今考えているのかがはっきりと分かり、自己カウンセリングをしたり、考えていることを紙に書き出したりしていました。その後、混乱が起こり、警察、病院に行き、ダルクに入りました。今は自分を取り戻すために、心の回復と離れて暮らす親との8年に渡る過去の清算を求めるやり取りを行っています。

クミ

 私は昨年の8月に出所してきて12月にダルクにつながり5か月経ちました。でもイライラするとか人がムカつくとかで2月くらいから酒を飲みました。リラプスしてしまいました。3月から2か月クリーンで今に至っています。ダルクでは毎日ミーティング、運動、NAに通っています。安定剤や眠剤を飲んでることで、体重が増えてサウナスーツを着て体重減量をしてますが、かなり減りません。苦しい毎日です。でもダルクの仲間とがんばって毎日過ごしていきたいと思います。今後新しい仲間がつながってきたら、私にやってもらったことをしてあげたいと思ってます。
 
カク

 名古屋に来て5か月が経ちました。俺はアルコールには問題がないと思っていました。だから秋田に居た頃はちょこちょこ飲んでいました。別にとらわれることもなく生活を送っていました。でも名古屋に来てアルコールをほぼ毎日飲むようになり止まらなくなりました。運動、筋トレうまくできなくなって体が言うことをきかなくなりました。これではダメだと思いダルクで生活をしている間はせめてアルコールを飲まないで生活をしようと思います。今は2か月止まっています。飲むときがいつか来る日があるかも知れないし、わからないけど、アルコールの底着きを感じました。もっと自分を見つめ直していきたいと思います。

 
イマ

 名古屋ダルクに来て半年が経ちました。半年経って感じたことは、ダルクの生活に慣れたというよりも、自分が今まで、薬を使ってトラブルばかり起こしてきたことを不安に思い、トラウマになって毎日が自暴自棄になっていた自分が、毎日仲間とプログラムを共にし、雨の日も風の強い日も自分の足で仲間達と自助グループ(NA)に通い続けてきたことで、少しずつ不安や恐怖が、未来の希望や生きがいに変化してきているのを実感しています。お金にだらしなくルーズで借金ばかりしてきた自分も、1日の生活費2千円の中から、食費、交通費、貯金と計画して使い、夏の九州のコンベンションの旅費のために、コツコツため続けることもできています。名古屋ダルクでのすべてのプログラムは、僕にとってこの先、薬を使わず常識のある人生を送るための土台になっていくことだと思っています。この気持ちを維持し続けて、残りの人生を自分の力で見つけて行こうと思いながら、1日1日クリーンな日々を送っています。体の悪い両親を安心させるためにも頑張ります。
 
 

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