軍縮よりダルクを

ダルク後援会会長 竹谷 基


 日本の舵取りは新しく民主党を中心に任せられることになりました。『友愛』を掲げ、弱者優先、生活重視の政策が行われることは大いに喜ばしいことです。願わくば、言葉だけに終わらないことを祈るしかありません。もちろん、私たちの責任も問われます。

 さて、今、来年度の予算編成にあたって、3兆円減額を目指し「事業仕分け」といって無駄なものを見直す作業を連日ニュースで流れています。しかし、削減される事業を見ると細かいものや、福祉・教育の後退と見られるものが含まれています。生活重視と言いながら首を傾げざるを得ません。中でも、無駄の筆頭である軍事費の削減には一言も無いのが不思議です。アフガンやイラク戦争はますます泥沼化、戦争では決して平和にならないことは明かです。また、二酸化炭素の排出量が最大である戦争、軍備は地球温暖化の元凶ともなっています。世界中の一年間の軍事費があれば、世界の貧困、病気を解決できるばかりでなくお釣りも出るそうです。日本の軍事予算は一年で5兆円もあると言うことですが、3兆円捻り出すのに四苦八苦している今、大いに議論すべきではないでしょうか。

 薬物依存症からの回復を目指す若者たちへの支援も軍事費をなくすことから、より良い協力が出来るのではないでしょうか。ダルクをはじめ弱い立場の人たちと連帯していくことは、戦争のない、軍隊の要らない、二酸化炭素を減らす社会を創ることになるのではないでしょうか。

 どうか、みなさま、ご一緒にダルクを通して真の「友愛」の社会を創って行きましょう。みなさまには、09年も名古屋ダルクのため多くのご理解とご協力を頂き、誠に感謝申し上げます。6月には20周年記念フォーラムも開催するなど感謝の年になりました。経済的には困難な年になると予想されますが、引き続き、薬物依存症からの回復途上にある若者たちを応援してくださいますよう、お願い申し上げます。

 よいクリスマスと新年をお迎えください。

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