『お願いと妄想』

NPO法人名古屋ダルク 柴 真也



 まだ暑い日が続きますが夜はずいぶん涼しくなって過ごしやすくなってきました。
 季節の変わり目を感じる今日この頃 皆様いかがお過ごしでしょうか?

 私たちは今年の夏のイベントで沖縄NA回復者の大会(第一回NA沖縄地区コンベンション)、夏合宿に参加し、ミーティングを行い、クリーン(しらふ)で過ごすことができました。沖縄の大会では僕と津山さんはスピーチをする機会が与えられ全国、アメリカ、カナダ等の百数十名の仲間達と回復を分かちあいました。

 名古屋ダルクから沖縄ダルクに行って入寮している仲間や数年前まで共に過ごした仲間たちと再会し、お互い元気に生きていることを目で確認し、力をもらいました。

 僕は最近目標(妄想?)ができました。ダルクの活動を続けていて1度薬が止まり新たな人生を歩み始めても、再使用してしまう人たちがいます。せっかく元気になってもつぶれていく仲間を見るのは辛いです。自分も例外ではない問題ですし、仕事よりもお金よりも大切なものがあります。

 そんな人たちが再使用の前に居られる場所を作りたい。沖縄大会で近藤氏(ダルク創始者)と会えたのでイメージを話したら「アメリカなどにはあるトリートメントセンターだ。日本にはまだない。」と言っていました。

 そんな場所を忙しい都会ではなく自然の中で、できれば大好きな沖縄で作りたい。先日、沖縄の友人にも妄想話を聞いてもらいました。

 今やっていることが満足にできないようでは次に進めない。今日一日ベストを尽くして目標に向かいます。

 今年度よりNPO法人名古屋ダルクとして新たに活動することになりました。市の補助金を継続して受ける為には法人格が必須となり、選択の余地無く申請したのですが各種保険、税金、経理委託等の支出が年間約200万円増える見込みです。収入は変わらないのにいったい国の偉い人たちは「何を考えてるの?」と言いたいですが、僕が言っても変わらないので僕たちはダルクの活動を継続するのみです。

 最近では刑務所の薬物再発防止教育等にせっせと行き、謝礼、講師料を支払いに充てていますが、一番大切な仲間と共にプログラムをやる事ができなくなります。なんだか“出稼ぎ”している気分です。しかし私たちは頑張ります。だから皆様お金を下さい!特に8、9月と2、3月はピンチです。残高がなくなり支払いのみが続きます。

 応援してください。


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