『責任者の苦悩』

名古屋ダルク代表 柴 真也



 障害者自立支援法の施行に伴いNPO法人の申請をすることになりました。

 それはそれは大変な作業でした。年中無休のディケア、高校や刑務所等での講演やメッセージ活動、仲間とのミーティングや運動、会計に作業所の書類、相談に見学etc.・・・その他に自身の回復プログラム(NA参加)など。

 以外の時間にNPOの申請(涙)です。元々不良少年で学の無い僕は頭脳労働は苦手です。書類1つ作成するのもパソコンの時代。今だブラインドタッチができず、2本の人差し指を駆使して入力(笑)しかし多くの人達の支えもあり何とか申請ができました。そしてグッドニュースです、NPOの申請が通りました。

 来年度より「NPO法人名古屋ダルク」として新たなスタートを迎えます。

 名古屋ダルクは全国40数ヶ所あるダルクでも老舗です。この東海地区に派生したダルクは三重、岐阜、三河と3ヵ所が増えました。多くの回復者が巣立っていきました。それもこれも支えて下さった皆様のおかげです。

 新しい苦悩もあります。以前ある人に「今まで名古屋ダルクに寄付していましたが新しいダルクにしてもいいですか?」と言われました。僕は「もちろんです!」と答えました。以前のように「私達(名古屋ダルク)を支えて下さい」と言えなくなってきました。ここ数年そういうことが増えました。そして僕は頭をかかえてます。でも信じて頑張っています!なんとかなるさ、ねぇ神様と。神様のことを考えるといなくなってしまった仲間と会話しているような気持ちになり言葉が少々失礼になりがちです。

 お願いがあります。名古屋ダルクの収入は毎年少なくなっています。にもかかわらず職員も活動も増えて支出は多くなっています。活動に必要な車も1台購入予定なのですがお金がありません。皆様にいつもお願いばかりですみません。

 どうか助けてください。多くのメンバーが元気になっていく姿に支えられながら、悩みながら、笑っています。
緊   急

このたび「赤い羽根中央募金会」より車の援助が決まりました。
ただ、車の代金一部と諸経費はダルクの負担です。

どうか、皆様のご支援をお願いします


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