名古屋ダルク・ナイトケアハウス設立支援のお願い

カトリック名古屋教区司教
野村純一


 ダルクは薬物依存者の回復と社会復帰を目指す施設です。

 1985年に最初の施設がメリノール宣教会のロイ・アッセンハイマー神父の支援によって東京に設立されて以来、ダルクが各地に設立され、多くの人々がダルクを利用して社会復帰を果たしました。通所施設であった名古屋ダルクは、この度多くの人たちの要望によりナイトケア事業を始める事になりました。

 依存症は心の病気です。薬物依存症は長い間病気と認められず、意思の問題、人間性の問題と見られていましたが、近年WHO(世界保健機構)やAMA(アメリカ医師会)の専門家から、治療によって回復する病気であると認められるようになりました。2005年5月文部省統計数理研究所は「国内の覚せい剤乱用者は最大で260万人である」と発表しましたが、覚せい剤使用の低年齢化とともに他の市販されている薬剤の依存症者も増加しています。薬物依存症は深刻な社会問題ですが、治療体制は整っていない日本においてダルクは回復のための大切な施設です。

 名古屋ダルクのナイトケアハウスを設立するために、開所と半年間の運営のための資金280万円を目標に募金をしています。皆様のご理解と暖かいご支援をお願いしたします。

2007年1月5日


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