ダルクの仲間達・近況


ゴッチャン

 名古屋ダルクに通所させてもらい、1年が過ぎました。
場所を変え、人を変え、30年と生き続けてきました。自分の考えで仕事、一人暮し、居場所を変えてみる、結局は再使用が始まりダルクへ再び戻る事の繰り返しでした。自分がおかしいと思ったのでダルクのリハビリを決心して名古屋へ来ました。

 薬が6ヶ月止まり始め、週4日程度のアルバイトに休みの日はダルクへ通所というプログラムが提案されました。変化に不安を感じる毎日でした。朝、目覚ましの音で起き、電車に乗ってバイト先に着き、初めて出逢う職場での人間関係、初めての和食作りといった事に「何でこんな事、やらなければいけないんだろう?」と毎日思っていました。過去、嫌な事があれば逃げていました。周りが何とかしてくれるだろうと思って生き続け、生き方は全く変わりませんでした。ミーティングに出ている中で、自分が自分から逃げる事や誤魔化すと自分が苦しくなる事を知り、「今日だけ」と思って行きました。そんなアルバイトも5ヵ月が過ぎ、少しずつ慣れてきました。

 ダルクや仲間に勇気づけられ、時には尻を叩かれて、何とか続けられています。ダルクでは生き方の練習を仲間と共にさせてもらっています。自分が逃げまわって、してこなかった事、周りにしてもらっていた事が沢山あります。人が言った事をやってみる、それが出来ずに苦しんで来た事に名古屋で気が付き始めました。
色々な方に支えられながらの今日がありました。ありがとうございます。
 
エリカ

 1月程前、真也さんから「そろそろアルバイトを」と言われ、暫く取る事のなかった求人雑誌を買い、アルバイトを探し始めました。幾つか候補が見つかり、電話をかけるも緊張から声が上擦ってしまい、一度目は電話を切りました。自分にとっては最初の難関でした。面接が決まれば次は着て行く服に悩み、不安神経にふり回され頭の中で様々な事柄をシミュレーションするも、心配のほとんどは杞憂に終わりました。電話をかけ、面接に行く。単純な事をややこやしく考え、1人苦しくなっていた自分の頭の中からは「失敗したら何度もやり直せばよい」というダルクのプログラムの中で学んだ教えが抜け落ちていた様に思います。

 今、私はホテルのハウスキーピングの仕事をしています。必要以上に周りの人達に気を使ってしまう私は「帰って良いよ」の言葉が無ければ安心して帰る事も出来ずいつも気にかけているのは、やはり「嫌われたらどうしよう」というその事です。

 その度に「自分は何のために仕事をしているのか」という本質的な部分を忘れそうになります。人のために仕事をしている訳ではなく、仕事場に過度の居場所を求める必要も今はない。ただ、自分の回復のために社会に出る練習をしているのだと自分に言い聞かせる事で、心のバランスを取りながら自分なりにベストを尽くしてやっています。

 最近 少し心に余裕ができ、気を使っているのは自分だけではないと気づける様になりました。小さなミスを指摘され、落ち込みながらもそれを注意する相手も決して気持ちが良い訳ではない。

 そういう小さな気付きの中、何とか毎日やっています。
クロシオカッチン

 名古屋に来てリハビリを始めて3年が過ぎました。薬は2年4ヵ月止まり自立に向かって1人暮らしを始めようとアパートを借りました。それと同じに止まっていた薬も又使い始めました。

 過去の生き方に戻るのは速かったです。やっていたアルバイトをやめ、新しいアルバイトをしても、行ったり行かなかったり、だんだんとアパートに引きこもり、薬を使うようになりました。そしてだんだんと体の調子が悪くなり呼吸困難になり病院に入院しました。1ヵ月入院して元気になり退院しました。アパートに戻るとまた使い始めました。もうこのままだと「ヤバイなぁ」、このまま、また薬が止められないと思いました。そしてもう一度リハビリをしようときめて、ダルクに電話をする事ができました。

 再度リハビリを始めて3ヵ月が過ぎました。体力もだいぶもどり、元気になって来ました。

 来年もよろしくお願いします。 

戻る