「オンリーワン」


 今年はいつもの夏に比べると、ずいぶんと涼しい日が続いています。
なぜか先日は寝るタイミングを逸したのか、ふと気づくと午前三時を回っていました。 僕の特技かもしれませんが、三時を過ぎるとゴロゴロと迷案が浮かびます。 そしてその夜は、自分の心は何処にあるのだろうと夢想が始まりました。肺の奥だろうか?それとも心臓の中なのか?それとも・・・ 真剣に考えたのです。 そして最後は、やっぱり体全体が心だと、いう事に落ち着きます。
 それと、少し前のことなのですが、たびたび中央高速道路を通る機会がありました。 「若葉もゆる頃」でウィンドウ越に緑一色の山々が飛び込んできました。木曽路は山の中で思わず緑に包まれた山に見とれてしまいました。目を凝らして見てみると緑は緑でも色々なグリーンが有る事に気づきました。青緑、黄緑、深緑、一つとして同じ緑ではありません、どれもがみんな本当の緑でした。僕にはそれぞれの緑に包まれた山全体が喜んで微笑んでいるように見えました。山からのメッセージが届いた日でした。
 それから少しして、暑いある日の午後、汗をカキカキ机に向かって会計報告書を作っていました。お腹がすいたので誰かが持ってきた夜のお菓子ウナギパイを食べながら電卓をたたいていました。すると机の上の電話が鳴って、受話器を耳に当てると友人の牧師の声が流れました。彼に「会計とウナギパイ」の事を話すと、大いに喜んで一つの提案をしてくれました。「ウナギパイは 夜 食べたほうがよい」でした。いつも思うのですが、聖職にありながら何とも色っぽい人で感心します。 又 11月に行われるフォーラムでは、彼に講演してもらう予定です。
 思いつくままに書き綴りました どうぞ御笑読ください。

名古屋ダルク 外山憲治


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