見て、聴いて、出会って (2)
カトリック名古屋教区 高校生錬成会
4月1日〜2日


倉知麻衣子

 いろいろな話を聞かせてくれてありがとうございました。最初は少し恐かったんだけど話とかあいさつしているうちに温かな人たちだということが分かり、声がかけやすくなっていっぱい交流できました。又、どこかで会ったら話しましょうね。変な目で見る人たち(私もつい最近までそうだったけど……)とかいてつらいことがあるかも知れないけど、これからもがんばって生きていって下さい。本当にありがとう!
PS.
 私たちが大人になる頃にはおっちゃんたちのような人も仕事とかあってみなで輪になっているような世の中になっているといいな。


斎藤 遼

 炊き出しを初めて手伝わせてもらった感想はやるせないというか、半分怒りの気持ちでいっぱいだったことです。自分はおっちゃん達の顔を見る事よりも駅員の立ち居振る舞いや、通行人の冷たい視線を感じていました。ホームレスというのはおっちゃん達と話していて分かりましたが普通の人がたまたま家でなく地下鉄や高架下で暮らしているようなものだと自分は考えるので、通行人のサラリーマンなどの汚いケモノを見るような視線には腹が立ちました。また、慈善活動をしている人達に対する駅員の冷たさにも腹が立ちました。こんな冷たい視線や侮辱に耐えて生活しているおっちゃん達には苦労が絶えない事と思います。このような体験を通して学んだことは自分の将来への指針として必ず役立てます。いつかホームレスと呼ばれる人達がいなくなるような世の中の為に協力したいと思います。


福居紀実

 おじさんたちに会って話が聞けて、本当によかったです。実際に見るまではおじさんたちが毎日どんな暮らしをしているかとか、どういう苦労があるのかなんてあまり考えたことはありせんでした。だから今回、すごくいい体験ができたとうれしく思っています。
 これを機会に私はおじさんたちを冷たい目で見て通り過ぎていく人々の中から抜け出せたような気がしています。これからおじさんたちとどこかで出会ったら笑顔で声をかけたいです。その時はいつもの笑顔で答えてくださいね。
 ありがとうございました。


川本奈穂

 私はおじちゃん達を今まであまり見たことなかったです。でも時々見かける時は、かわいそうだなあ、声をかけてあげられたらなあと思っていました。好きでそんなところに住んでいるんじゃないということは私はよく知っていたので、おっちゃん達の前を通る度に胸が痛みました。淋しいだろうなあとか寒いだろうなあとか思って何とか声をかけようとしても、やっぱり勇気が出ずにいつもそのまま通り過ぎていました。心のやりとりのない今の日本の社会は私もあまり好きではありません。おっちゃん達のような心やさしい人々がなぜそがいされてしまうのかと思うと悲しくなりました。でも今回の出会いを通して、少しでも会話が出来たとこと、とても嬉しく思えます。もっともっと一緒に話もしたかったし、自分の中ではもっと援助が出来ると思っていました。人を支えることは思ったより難しいんですね。たきだしに行った時の通行人の視線がつらかったです。でも今度会うときはもう私たちとおっちゃんたちは仲間ですよね。おっちゃんたちにへんけんをもっている人こそ貧しい人たちだと私は思います。誰もが平等に仲良く生きられる日を願っています。また会いに行きたいです。それまでお元気で。
 カゼには気をつけて。


犬飼真子

 私は神戸に行って神戸のおっちゃん達とも交流し、自分で『もう偏見なんてない』と思っていたけど、まだまだ、偏見がぬけきってないと感じました。「家がない」というだけで違う人だという思いこみをしていることがはっきりわかりました。自分の今の状況を見てくよくよしている人は少なく……というよりみんながいっしょだから恐くない!という人が多いように思えました。すごくなごやかな雰囲気のなかで心をうちとけ合う時間をすごせたことはすばらしいと思います。私も1日1日を、ただボー然とすごすのではなくおっちゃんのように毎日一生懸命生きていきたいと思います。


加藤ユウ

 自分は「生きる」という意味がよく分かりません。あなたたちがそこまでしてなぜ生きるのか僕には分かりません。でも一生けんめい生きている今、僕よりよっぽど立派だと思います。「生きる」意志がある以上、がんばっほしいと思います。
 なぜそうなってしまったのか、世間知らずの僕にはいまいち理解できません。自分が将来ホームレスになるとは想像もできません。それに何を言っても同情やあわれみにしかならないような気がしてなりません。でも言うとしらこれしかないと思います。これからもがんばってください。


加藤友佳子

 最初、おっちゃん達に会うまでは、ちょっと怖いイメージがあったけど、実際に会って話をしたり聞いたりしたら、すごく楽しい人たちばかりだなと思った。どんな質問にも答えてくれたし、家の中まで見せてくれて、本当に優しくしてくれてとても楽しかったし、いい体験になりました。またどこか出会ったら、楽しく話をしたいです。


大岩美幸

 私はほとんどおっちゃんたちのような方々を見ることはなかったのですが、昨日並んでいる姿を見てとてもびっくりしました。私はこんなにたくさん野宿をしている方がいるとはぜんぜん思っていませんでした。やっぱり私は世間知らずな人間だと改めて思いました。炊き出しのとき、そばを通っていくおじさんたちの冷たい視線に私は悲しくなりました。私もきっとこの人達と同じような行動をとってしまっていたんだと思うとすごくくやしい思いでした。この体験を通して私はそういう人のようになりたくないと思いました。今度お会いできた時は勇気を出してあいさつをしたいと思っています。それにまた炊き出しのお手伝いもぜひしたいとおもいました。おっちゃんたちの家をていろいろなものがありました。
 思っていたのとは全然ちがいました。みんなとてもやさしくて明るくて、とても孤独な生活をしているとはぜんぜん思えないくらいででした。おっちゃん達からはいろいろ勉強させていただきました。ほんとうにありがとうございました。


吉井理恵

 今日はいろいろな話を聞かせてくれてありがとうございました。名古屋には自分が見ていなかっただけで多くの人が路上で生活していらっしゃる事を知りました。特定の家がないと生活保護も受けられないと別の錬成会で知りました。それなのに市などは、てったいさせたりするのはおかしいとおもいます。その上人権が守られなかったりしていて行政が変わるべきだと思いました。おっちゃん達が一日も早くきちんとした仕事につけきちんとした建物に住めるようなることを望みます。


佐竹望

 私いつも名古屋へ行ってもホームレスの人々から逃げるようにしていました。
 今まではホームレスの人々に対し、恐いというイメージがあったけど、おっちゃん達と交流を持つと私のイメージとはぜんぜんちがって、声をかければ何か答えてくれたぞ、にこにこわらってくれたりしてとてもうれしかったです。又、今まで疑問だったおっちゃん達のことが少しわかりたいへんなんだなあと思いました。
 少しでもホームレスの人々がいなくなる社会になるといいと覆います。


森口佳代子

 私は今まで、どうしていわゆるホームレスとなってしまったのかという理由を、学校のシスターから聞いていたものの、名駅周辺で見かけても、見た感じとどうしたらよいのかわからず、目をそむけてしまいました。でもはじめて炊き出しへ行ってみたり交流の場に参加してみて、今までとは違う感じを受け、参加できたことがとてもうれしかったです。ありがとうございます。決して忘れたくない思い出の一つです。
 4月2日の炊き出しや4月3日に行われたおっちゃん達との交流会で今現在おっちゃん達の置かれている状況などを少し知りました。これからは自分のおっちゃん達への見方を少し変えようと思います。一日でもはやくおっちゃん達がお家に住めることを願いつつ、ここに終わりとさせていただきます。
 今まで炊き出しやその他のボランティア活動というものに参加したことがなかったので何とも言えないような新鮮な気持ちがしました。そして、公園でみなさんと話をした時の表情が明るかったのがとても印象的でした。これからも希望を失わずにがんばってください。


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