同朋高校自由選択講座感想文

受講日:2月14日 講座名:ホームレス炊き出しボランティア


小出 りえ:生徒
炊き出しをもらいに来るホームレスの人数がとてもたくさんいたので驚いた。
腕相撲をたくさんやって楽しかった。
力が強い人がたくさんいて驚いた。
服を一人一枚もらえるんだけど、その時の渡しかたが悪いと言っていた人がいた。後で考えたらそのひとの言う通りだな、と思った。
うちらにはたいしたことじゃないけど、寒い中路上で寝ないといけないので少しでも暖かい格好をしないと、今の寒さにたえられないのかもしれない。
年配の人は仕事をしたくても仕事ができないらしい。募集している年が若い人ばかりで、年配の人ができないので、缶を10kg集めて650円稼ぐしかない。量が多くても1300円にしかならないらしい。とても大変なことをしている人ばかりだと思った。

藤原 ゆい:生徒
始めホームレスの500人くらいの列を見たとき「あーこの人たち身分が低い」ってぶっちゃけ思った。昔の身分の違いがある時代に来たみたいだった。ふつうの服を着て、一見ホームレスってわからない人も多くいた。30代の人もいた。だからほんと人事じゃない、いつ自分がなってもおかしくないと思った。腕相撲とかして、手とか触れても嫌だと思わなかった。服を配った。服一着ですごい取り合いになって自分の生活の中でそんな服を取り合いすることなんてなくて、こんな身近に、カンボジアの避難民の人々みたいな光景があるなんて驚いた。
一人のホームレスのおじさんに話を聞いた。阪神大震災で家と職を失って二人の子どもを妻方の父と母に預けて一人で働いて(パートとか警備とか)だけど50才からはもう仕事がなくて2年前からホームレスの生活を始めたらしい現在52才。52才と聞いて私の母の一つ上なのでほんとに身近に感じた。炊き出しが終わって地下鉄で帰った時、全然違う世界に来た感じがした。自分たちの生活がどれだけ裕福かがわかった。今度個人でボランティアに入ろうかと思った。

鶴田 奈那:生徒
始めのカトリック名古屋教区センターで竹谷さんにホームレスについてどのように思いますかって聞かれたとき、私は「くさい」「きたない」っていう意見に賛成だった。でも実際ホームレスの方たちと一緒に話をしたり、腕相撲をしたりしたとき、一回もそうは思わなくて、時間を忘れるほど楽しめました。
服を並べているとき、私たちは一人のホームレスの人に怒鳴られた。その時、自分にとってはどうでもいいことだと思っていたけど、明日着替える服もなく、帰る家もないホームレスの人にとっては、命にかかわることだという事に気づき、すごいショックをうけた。自分もホームレスの人も寒い寒いと言ってても、私はあと1時間もすれば暖かいこたつやご飯ふとんにエアコン。もっとホームレスの人たちの気持ちも考えなければいけなかったのに、その時のどうでもいいと思った自分にかなり腹がたった。

鈴木 亜里:生徒
私は、この講座を単位をとるために受けました。始め、神父さんの話を聞いているときとかも、「はやくおわんないかなー」と思いながら聞いていました。でも矢場町についていっぱい並んでいるホームレスの方達を見た時は衝撃でした。私は家も、食べ物もあって、私の周りの人たちもそうで、両親が働いているから、ある程度のお金もあります。でもあそこにいたみなさんは、そうゆうものが一瞬でなくなっちゃったんだと思ったら、いつ自分がそうゆう立場になるかわかんない世の中なんだって少し悲しくなりました。腕相撲とかして(私はチョコ配っただけ…)少しだけど、ホームレスの方と話したりしたら、あんな生活なのに明るくて優しくて、イメージと少し違っていました。私は昔ホームレスのおじさんにタカられて、恐いってイメージが強かったけど、もうだいぶ平気になったと思います。でもあの神父さんはちょっと冷たい人だと思いました。タコをくれたおじさんがいたけど、そのタコが机に2つ置きっぱなしになってたら「何これ?」ってゆうから「あの方がくれました」ってゆったらそのおじさんが「いらない?」ってゆったら、「いらない」って返してて、びっくりしました。言い方とか、もっとあるんじゃ?って思いました。そのタコは私とまなでもらいました。

名前不明:生徒
炊き出しが終わったときに結が、ホームレスのおじさんに話を聞いていて結の考え方とか、すごいしっかりしてて、結のそうゆうとこすごい尊敬できると思いました。私は同じくらいの年の知的障害をもった仲間の青年学級でボラをしています。そのリーダーにこの前、このボラをすることを話して「来る?」って聞いたら「行かない」って言われました。「なんで?」って言ったら、その人の考え方は、ホームレスの人みんながそうだとは思わないが、こうゆう援助みたいなことをするとよけい働く意欲がなくなるんじゃないか、だったんです。うちの父と似ている考え方なんで少しびっくりしました。ホームレスの人だって、好きでホームレスになったわけじゃないのに…。私は、そうじゃないと思います。今の世の中だったら一生懸命働いて、会社の為につくしても、クビになることがあると思うんです。ホームレスの人々が増える事で今の世の中を反映していると思います。みんなが幸せに生きている世の中って小泉さんがガンバルとかじゃなくて、日本のみんなで作っていけたらいいと思います。

小野 義也:生徒
私はこの講座をうけてホームレスの方々と交流することができました。神父竹谷先生の話を聞いてなぜホームレスになってしまったかそしてホームレスとどのように付き合えばよいのかなど話を聞きました。そして現地へ行きました。現地へついた時に見たホームレスの人たちの数を見てびっくりしました。その数約430人くらい高速道路の下に列をつくって今か今かと炊き出しを待っていました。炊き出しの前には、楽しい時間を過ごすことができました。すごく腕相撲の強い人や将棋ならべ、カラオケなどをやりながらボランティアの人たちと仲良く楽しく過ごしていました。またボランティアに参加してホームレスの人たちと交流の場を広げていきたいと思います。

伊藤 慎悟:生徒
本当はとてもいやだった。帰るのは遅くなるしくさいし、でもいい体験ができたと思う。ホームレスの人は本当に大変だな、と思った。寒いのに外でろくなごはんも食べられない人もいるだろうし。でも炊き出しが終わった時の気分は悪くなかった。服を配布しているときはみんなとても必死そうだった。年をとったのにあんな大変な生活を送るのは僕は絶対にいやだな、と思った。でも可能性は無限にあるのであきらめずにがんばってほしいと思った。自由選択よりいい体験ができたと思う。

神谷 孝子:父母
気にはなっても一歩が踏み出せない、そんな自分を変えたくて、今回この講座に参加しました。ホームレス、それは私にとってやっぱり近づきにくい存在です。リストラや家族を失った悲しみなど人それぞれ、ならざるをえなかった理由はあると思います。でも…やっぱり心にひっかかってしまいます。
リストラも家族を失う悲しみも、そういうことは、男の人だけでなく女の人だって味わっているはずです。なのになぜ女の人のホームレスは少ないのでしょう。ボランティアに参加して色々なことを考えさせられています。今頭の中がパニックになっています。わずか数時間のボランティアだったけど、冬の寒さは身にこたえました。
炊き出しボランティアだったけど、何年も前から活動されている大学生にまじっての作業はほとんど役に立てませんでした。でもホームレスの人と話をしたり、カラオケをしたりして偏った自分の考え方が少し変わってきたような気がします。今はそれをうまく言葉に表す事ができないけど、あたたかいふとんに寝られるしあわせ、そしてなによりも家族がそばにいてくれるしあわせなど色々なことに感謝の気持ちを改めて持つことが出来ました。


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