「参議院選挙にあたって」

河野 愛美

 安保法制が強行採決されて半年が経ち、安倍政権の独裁政治によって、戦争国家へと突き進んでいます。その一方で、この状況を危惧した市民が、「安保法制廃止」や「立憲主義の回復」を主張し、参院選選挙に向けて、安倍政権VS野党プラス市民連合の対立構図を打ち出した選挙戦を全国各地で繰り広げています。
 愛知県においても、安倍政権の政治に歯止めをかけるべく、果敢に戦う市民団体が多くあります。そのうち、二つの団体を紹介します。

○「市民連合@愛知」は、「安保法制廃止・立憲主義の回復」を通じて、個人の尊厳を守る政治の実現を目指すことを掲げ、学者や母親、若者らによる幅広い層で設立されました。「市民連合@愛知」は、選挙の理解を深めるシンポジウムや参院選候補者らを交えての討論会を開催するなど、有権者らに選挙情報の発信を努めています。

○「ミナセンあいち」は、去年11月、民主主義と立憲主義を守るため、野党共闘を実現させ、国政の民意を反映する議席確保に努めることを目的に設立されました。「ミナセンあいち」は、参院選挙において野党候補を1人でも多く当選させるために、過去の国政選挙の情報をもとに、選挙分析を行い、候補者の選定及び統一候補の調整をした後、決定した候補の応援を行います。いわゆる、「ミナセンあいち」が掲げる趣旨に基づいた候補者を応援するということです。今までの選挙のように、有権者は、候補者が主張する政策に賛同して投票するのではなく、有権者が願う政策を行う候補者を形成し、投票するということです。

 上述の団体で運動している方は、「私たち一人一人が持つ選挙権を行使することで、私たち国民が国の政治を形成していくことができる。『選挙に参加する』意義を理解する輪が広がれば、必ず、現在の政治状況を変革することができる」と力強く述べた。

以上