今週の一句 |
「
朝仕事 玉なす汗の せみしぐれ
」 |
―もとゐ― |
|
|
1999年8月1日(日)年間第18主日 マタイ 14:13〜21
イエスの人生を宝と発見した私たちは無一物になるよう招かれています。
イエスは各地で人々に喜びと感謝の人生を与えました。それを伝え聞いた人々、特に、貧しい、病んだ者たちは喜びの人生に変えてもらおうとイエスのもとに続々と押し寄せてくるのでした。当然、彼らは食う物さへにも困っています。イエスはその様を深く憐れまれ,弟子たちに食べ物を与えなさい、と乞われたのです。弟子たちは困惑しました。そんなに大勢の人に与えるパンはなかったからです。にもかかわらず、それを知っている筈のイエスが言われたからなお戸惑ったのです。
しかし、イエスの生を直に見聞きしているはずの弟子たちはすぐに思い至ったことでしょう。なんとなれば、イエスの生は与えることで豊かになること、微量なものが巨大になり、空になることが実を結ぶことになる、のでしたから。
弟子たちは自分らのわずかな食糧を供することが共にいる大勢の人々を満足させるものになることを信じたのです。
私たちが出し惜しみしたときそこには何も生れません。しかし、空にしたとき何かが生れるのです。
さあ、わたしたちは人生を喜びになるよう身軽になりましょう。
|