今週の一句 |
「
梅雨晴れ間 追いつ追われて あかね色
」 |
―もとゐ― |
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1999年7月11日(日) 年間第15主日 マタイ 13:1〜23
イエスに招かれた「新しい生」の途上、私たちはその軛に耐えかねて放棄することはしばしばです。しかし、イエスのもとで一服するなら、再び、歩みを開始できるのです。
イエスの生は、「この世」の生とは異なります。「この世」は私たちに子供の時から競争を押しつけます。競争について行けない子、他の道を行きたい者には落ちこぼれ、変人とレッテル貼りをします。競争は学校だけではなく、会社でも、隣近所、社会でも間断なく続きます。一息つく暇もなく、幾つになっても落ちこぼれ、変人になって行くのです。競争で上位に進めない人々は、手近な快楽、弱い者いじめに耽ってストレスを解消するのです。自分自身と他者を失っているのです。「この世」は、道端であり、石地であり、茨の繁った所なのです。
しかし、イエスの生の場は神のふところなのです。神への全き委ねにより神が生かして下さるのです。種は種の力だけでは成長できないように、私たちも自己に頼るのではなく、自分を生かすものに自己を委ねたとき新たな自分になるのです。
さあ、神に信頼して、今日も,隣人になる旅に出かけましょう。
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