「彼らをいつまでもほおっておかれることがあろうか。」
(ルカ 18:7)
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イエスの「今、ここ」での呼びかけに応え、神との交わりに生きている人々が多くいます。他方、彼らの働きが虚しくなるぐらいこの世界では、ますます、大国の利己主義が横行して、貧富の差は大きくなり、また、武力紛争は拡がっています。日本においても、不況のため弱い立場の労働者は失業を強いられ生活苦に喘いでいます。イエスに従う者たちは、この圧倒的な悪の勢力を前に神に叫ばずを得ません。「御国の来たらんことを。」
イエスの十字架は歴史的には辺境の一出来事にしか過ぎませんでした。マザーテレサの働きは巨大なインドの貧困層に対しては蟻のようなものでした。しかし、イエスのいた所、マザーと関わった人々の間には神がいたのです。「神の国はあなたがたの間にあるのだ。」(ルカ17,21)あの寡婦は無視される存在にもかかわらず裁判官に訴え続けたのです。大海の一滴に似た彼らの働きは目には映らないのですが、小さなうねりとなって反響し続けているのです。
私たちがイエスに呼応して、「今、ここ」に隣人に成って行き続けるとき、神は私たちを見放さず、確かに、共にいて下さるのです。
さあ、神において神と共に「苦難にある人々」の側に行きましょう。
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