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2017年6月4日(日) 聖霊降臨の主日 ヨハネによる福音書20章19-23節
イエスの「復活」とは、弟子たちを「再生」した働きを言う。イエスの捕縛、十字架刑に直面した弟子たちが裏切り、逃亡したにもかかわらず、何故か、しばらくたって、再び結集し、イエスこそ「主」と宣言し、追従した「新生」を言う。創世記にある深淵の上を吹き渡り、混沌を分け秩序を形成した、その神の霊、風の働きや、土の塊である人を生きるものにした「神の息」の働きを連想させるように、弟子たちの立ち上がりにイエスによる息の吹き入れを描写している。 |
2017年6月11日(日) 三位一体の主日 ヨハネによる福音書3章16-18節
神は人が永遠の命に生きるよう、その模範としてイエスを遣わされた。ここに、神の人への愛、すなわち、人を大切にしていることを示される。人がそれに気づき、イエスに信従するには、絶えず、イエスの生涯の振り返り、資料としての旧約聖書の理解が不可欠となる。「聖霊」とは旧約聖書とイエス、新約聖書の理解を深め、現代世界をよりよく生きるための働きを言う。 |
2017年6月18日(日) キリストの聖体 ヨハネによる福音書6章51-58節
イエス・キリストは旧約のモーセに優るキリスト教会の指導者、神の言葉を示し、その模範をのこした方。彼によって、彼を通して、真の人生の旅を歩み続けることができる。その意味で、イエス・キリストは天から降ったパンなのだ。 |
2017年6月25日(日) 年間第12主日 マタイによる福音書10章26-33節
イエスは弟子たちを「神の国」の開始を告げるため、悪霊払い、病気癒しに派遣した。イエスにとって神の創造されたこの世界には、飢え、渇き、病む人が不利益に扱われず、大切にされ、命と幸いが平等に与えられるはずであったが、現実には、搾取と差別を受け、苦難の生活であった。彼らが人らしい生活の出来るように働きかけること、それを「悪霊払い」「病気癒し」と表現した。当然、支配者、富者からはイエスの行動を許さず排除した。したがって、弟子もまた、イエスのように狼の群れのなかに送られることとなる。 |
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