ダルクの仲間達


ダルクに入所して ユウタ

 私はアルコール依存のため、昨年までに六回も精神病院を入退院して、これ以上入院をしたくない思いで断酒を決意してA型作業所に通いながら半年くらい酒を飲まない期間が続きました。しかし五月の連休中に気が緩んだのか、再飲酒をしてしまい、その後もコソコソと酒の隠れ飲みが止まらず、作業所への通所は中止になりました。主治医の勧めで週五日クリニックのデイケアのプログラムを受けながら、毎日AAミーティングに通いましたが断酒を続けることができず、酒に酔って暴行事件を起こし警察に逮捕され、略式起訴で罰金刑に科せられました。

 その後7回目の精神病院に入院しグループホームも退去することになりました。入院中に名古屋ダルクに行く事を決心して、退院後に入所、入寮することができ現在に至っています。

 ダルクでの生活は常時周りに仲間が居て飲酒の危険から守られています。仲間は親切で入所から日の浅い私を買い物の同行等でサポートしてくれて本当にありがたく感じています。仲間との団体生活の中で色々な気づきもあり、私の欠点やこれまで出来なかった事も少しずつ知ることが出来て、これまでの生きづらさが解消していければ良いと思います。

 ここの施設は私の依存症からの回復に適した環境ですが、往来怠惰な性格でダルクの徹底したプログラムをこの先続けていけるか不安もあります。与えられた役割や課題を責任を持って果たせるか自信は有りませんが、精神病院以外に酒を飲まないで生きる選択肢が見つかりません。12ステップの実践に取り組み仲間の中でNAのスローガン「今日だけ」を意識して一日一日を大切に過ごしていきたいと考えています。

 
ダルクにつながって リュウ

 私が名古屋ダルクに入寮してから3ヶ月が経ちました。初めの頃は、慣れない集団生活やプログラム、運動に少し大変でしたが、先行く仲間やスタッフのサポートのおかげでこの生活にも慣れてきました。

 プログラムでは、依存症に関する知識の他にも自分の感情の内面との向き合い方、引き出し方等を少しずつ学んだり、仲間とのコミュニケーションの中でも以前は難しかったシラフで自分の感情を伝える事もできるように日々なってきていると思います。

 元々はあまり好きではないランニングや筋トレも、気持ち良く走って綺麗な汗をかく仲間を見て自分も走りたいと思ったり、必死にベンチプレスを上げる姿を見て自分自身もそうでありたいと思い少しずつ走ったり筋トレもするようになって日々自分の体が絞れていくのが楽しみです。それと共に内面の方も少しずつ変化していっているのか、最近は仲間にも「リュウ最近、表情が良くなったな」と言われる事もあり自分の中で実感を得れる時はふとダルクに入寮して良かったな、とかこんな自分でも日々努力していけば、内面も外面も変化していけると思います。

 少しずつでも回復に向けて一歩ずつ重たい足が前進している実感もあるので、仲間に支えられながら楽しむことが出来、今は一緒に居る事が不可能な家族に対しても感謝の念が湧いてくる様になりました。

 今後、もしかしたら会える事もあるかもしれないという願い、希望があります。全てを自分自身で壊し、今に至ってしまった自分にも一筋の光があるからこそ、前向きに過ごすことが出来ています。これからも、焦ることなく地道に今日だけを積み重ねて努力し、回復の道を仲間と共に歩み続けて行きたいと思います。

 
卒業? シンスケ 

 生態は、産まれ初めて目にする生態と認識すると?親と認識するのかな。そこには、時として依存という名の副産物も伴います。

 初めて、この腕に針を突き立て、物質を取り入れ覚醒した時もきっと生態認識が狂い、間違った判断をしました。

 それが誤認と学び、呪縛が取り除かれました。きっと、プログラムを通しこの腐った脳でも書き換えがなければこの病気を認められず。卒業が訪れても意味がわからず、わからなければ再発するんだよ、繰り返すんだよ。不治の病なんだよ!とわからず、ただ一時の感情だけに支配され前へ進めず、この今に満足してただ日常をダラダラと過ごす事でしょう。それでもいいんです。続けばですけど(笑)自律するのが課題です。

 ダルクって居心地が悪くない。良くも悪くも、人がいてやることがあって・・・暇とか、やることがない?とかなによりも嫌悪感を感じ落ち着かない。じっとしてられないのには理由がありました。なにを自分がすべきがわかってるんだけどやってないからでした。

 意識の根底の気付かない所で隠して騙して嘘ついてた。やりたい事を衝動的にやってしまいました。ばれなければいい。本当は違います。仲間の食べ物食べたり、煙草吸ったり、パソコン持ち出したり、大声だしたり、喧嘩したり、うそついたり・・・ダルクは許してくれるという許しに甘える。ガジル。寄生する。パラサイトはあくまでもパラサイトです。どちらかが、生きるためには手放します。失う前に、今の整った感情の内に、です。

 依存症の回復施設に入学しました。4年程前に入学しました。プレミアムアディクトでした。です(笑)こういちさん。まさとが・・・遠い海の側の精神病院に迎えに来ました。とにかく僕は煙草がすいたくて、二人にタバコ吸えます?それが目当てで退院しました。

 ダルクは当時、阿片屈でした。(笑)煙と暖房の熱気が僕を引きずり込みました。何か儀式や挨拶があったか?なかったはず(笑)記憶の始まりは、ミーティングだけ。ランニングとベンチプレスだけです。明けても暮れても、身体を酷使します。競い合いました。戦いました。みんな戦ってました。一人、一人が何か見えない何かを恐れてたのか?強迫的に(笑)でもそれが最初に書き換えられたプログラムでした。

 薬の問題が取り除かれてました。逃げ場が、薬でなく僕は、ミーティングでした。でも、有力者になりました。神様になる。だから仲間とぶつかる。どこかそんな自分も特別だった。ちがいました。ただのアディクトです。いつも笑顔でいたい。それが望む姿だと気づくと前に進み出しました。少しだけ、過去ヤクザな生き方を利用し寄生しました。上辺だけです。大昔のヤクザは、一宿一飯に恩義を感じるらしい。そんな言葉のかっこよさはこれっぽっちもないけど、してもらった事って結構斬新で覚えてる。仲間にも親にも・・!隣人を大切に思うんだな?と学んだ。

 逆接の始まり。関わりづらいと解ると避ける。逃げる。誤魔化す。うそぶく。わからないふりさえする。でもわかりだす。そこに、自分自身の姿が見えだした。反応が薄くなる。楽になり受け入れるようになり、笑えるようになり人が増えました。

 今日僕は、スタートしました。ダルクで出来た趣味。ランニング。出来ないと言う?間違ったプログラムが書き換えられた。やればできる。やってもいないのに出来ない?いいからやれ!結果はいつも、虚しい(ノ_・。)でも・・・やってみた。一つずつ手に入りました。健康、自由、責任、自信、勇気、平穏です。依存症ですよ!僕は!生きているのが奇跡です。

 刑務所でいつか死ぬ。それが運命だった。それがダルクのプログラムで書き換えられたんです。感謝を置き忘れ、受けた愛をおざなりにするとき依存になり、恨みや苦しみに支配され元の生き方へ後退する。

 始まります。神様は知ってる。見てる。聞いてる。許してくれる?許してもらっていた。だから今があるんでした。躓き転び傷つきました。でも共に分かち合い、ここへ来た。次は僕の番!私がから、私達がに変わった。仲間の回復。笑顔が僕の回復で笑顔の素です。今日まで、有り難うございます。

 

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