「一年を振り返って」

ケアセンター長 倉地 光一


 あっという間に今年も終わりを告げようとしています。慌ただしい一年で 前半は6月に行った、30周年記念イベントの準備に追われる毎日でした。 イベントの内容について会議を繰り返し、考え「今の名古屋ダルクを体験して もらおう」と、一丸となって動き出しました。広報をしながら内容を考える 毎日、クライアントの仲間たちにも力を借りて一つの作品を作り上げました。当日はたくさんの方に参加して頂き、大成功と思いきや、スタッフが逃走する出来事が(笑)ですが無事に戻ってきてやり直しています。

 今年を振り返り、自分自身のテーマは「怒り」でした。仲間を支えるための業務に毎日追われ、思い通りにいかない事、突然のアクシデントなどなど、腹を立て、苛立ち、怒りをぶつけてしまう出来事が多々ありました。衝突を生み、人間関係がギクシャクし、職場の雰囲気も悪くなる… いつも罪悪感と後悔が残りました。誤魔化すために手頃なアディクションをする自分(笑) さらに罪悪感。そんな自分にうんざりし、変えるために行動するしかありませんでした。自分の欠点を謙虚に認め、ハイヤーパワーに祈り、行動を変える努力をする。繰り返す中、怒りが手放せることも出てきました。一安心すると、また元に戻る(笑) その繰り返しでしたが、怒るのではなく、受け入れることが少しはできるようになりました。衝突も減り、人間関係も良くなり、職場の雰囲気も良くなり、クライアントの仲間たちにもそれが伝わるのか、全体がより良くなった気がします(笑) 時に自分は人を変えることに必死になります。ですが人は変えれません。そのことに無駄にエネルギーを使い、疲弊します。自分が変われば世界が変わるといいますが、その事を本当に実感します。

 今年も沢山の仲間たちとの出会いがありました。相談だけで終わってしまう仲間、途中で去って行ってしまった仲間、神様はいつも必要なものを与えてくれます。僕との出会いがその人の幸せに繋がってくれたらといつも願っています。回復の旅路は終わりません、その人の回復を願い、また出会えることを祈っています。