「何を選ぶかは人が決める」


ダルク理事長 柴 真也


 薬局に行ってもマスクが購入できない異常な事態が続いています。かろうじてなくなる前に買ったマスクを周囲の人たちに配り自分の分を何とか所有しています。

 コロナウィルスやインフルエンザ、疫病にイナゴの大発生など聖書のお話のような事態になっていますが、私たちは私たちのできることをするしかありませんね。皆様もどうかご自愛くださいね。

 さて、本題です。先日、テレビ出演の依頼を受けました。某ミュージシャンが逮捕された件です。今回はゲストとして【ゴゴスマ】に出演させていただきました!皆様の中には、テレビを見てくださった方もいらっしゃるかもしれません。今回逮捕された某ミュージシャンの件について、コメントを求められました。私個人としては、なぜ逮捕されたかとかは興味がなく、その人がなぜ薬物を使用しなければいけなかったのかに関心があります。

 人は幸せになるために、生まれてきたのだと思いたいです。しかし、数々の問題や困難が、人生にはあります。それらは、自身の魂の成長や、次の世代の人たちに、メッセージを伝えるためかもしれません。私たちは幸せになるために生まれてきました。魂はワクワクすることを求めて存在している?ワクワクが情熱だとすれば、それは使命なのかもしれません。

 皆様にも一緒に考えていただきたいのですが、幸福というのは、一体何でしょうか?私たちはそれぞれ事情があり、依存症になりました。そしてそこからの回復を目指しています。そうです、幸せになるために。

 今回逮捕された芸能人も、何らかの事情があり、薬物を使っていたのかもしれません。しかし、かつて薬物事件での逮捕歴はあります。もし、私に何かできることがあれば、無名でも有名でも協力したいと考えています。セレブ向けのシークレットサポートもオーダーメイドで対応しています。

 私は最近、死について考えます。別に、死にたいわけではありませんよ。最後はどんなふうに死ぬのだろうか?どんなふうに死にたいのか自分に問います。臨終間際に預金残高を気にする人はおそらくいないでしょう。皆様もそうかもしれませんが、愛する人たちに囲まれ、息を引き取るのが最高の幸せかもしれません。 死ぬ間際にガレージにある車を、最後に見たいと言ったりはしないでしょう(笑)。あの世には、物質的なものは持っていけません。そんなふうに、最近は人生を捉えるようになりました。では、最幸とはいったいなんでしょう?それは愛するものと食事をし、共に生きること。それ以外は私には思いつきません。

 皆さんにお伝えしたいのは、依存症に陥る人はおそらく、両親からの愛情が不足していたものかもしれないと言うこと。そして、愛情とは豊かさではなくて寄り添うこと。死にゆく人には、お金は無意味です。

 どうか、身近な大切な人と、今日一日を平安に過ごしてくださいね。

 いつも、私たち名古屋ダルクを支援してくださってありがとうございます。皆様からいただいた、祈りや支援、寄付等は、未だ依存に苦しむ人たちが、やり直し幸せになるために大切に使わせていただきます。どうぞこれからも、私たちの活動を見ていてください。


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