ダルクの仲間達


「ピエロの脱走」 ピエロ

 こんにちは、依存症のピエロです。今、手書きでこのニューズレターを書いています。名古屋ダルクはステージ4にならないとスマホが持てません。僕はステージ1なのでスマホどころか財布も持てませんが・・・。

 30過ぎにもなって買い物も一人で行けません(泣)。僕はダルクにつながって6ヶ月なのですが、2度の脱走をしました。一回目の脱走はつながって3日目です。覚 せい剤を体に打ってから入寮したので毎度のキレ目状態になり、もうこんな窮屈な生活は耐えられない、そう思い施設長に 「お前を殴ったら出ていけるよな?」そう言ったら「もういいよ、お前出てけよ!」と言われました。自分の荷物をコンビニまでせっせと運び、着払いで実家に送り、自分は電車で家に帰る途中に公衆電話から売人に電話をかけ0.5gをもらい、回転寿し屋のトイレでメモリ30を体に打ちました。その時の気持ちよさは今までの中でもトップクラスでした。あの窮屈な暮らしから解放 された、また自分の好きなように気ままに生活していけれる、次はちゃんとコントロールして使えば平気だと思いました。

 が、そ んな自分を家族が受け入れてくれる訳もなく、またダルクでの生活が始まりました。2度目の脱走はそれから3ヶ月くらいしてか らです。家に帰ると母はよく3ヶ月がんばったね、と優しく話をしてくれました。「でもね、後3ヶ月がんばってみてほしいな」との事でした。僕は「分かった、がんばってくるよ」そう言いダルクに戻りました。2度目の脱走ではシャブは使いませんでした。そ れはダルクでのプログラムによって、薬なしで生きていきたい、そんな思いが芽生えてきたのだと思います。この気持ちを忘れずに社会に戻っても、クリーンを続けていきたいと思ってます。

「正直になること」 さん

 みなさんはじめまして!名古屋ダルクに繋がって6月6日で通所9か月になります依存症のさんです。私は施設 に通うようになって仲間に出会えた時、心からホットしてあぁもう一人じゃないんだなって思う事がやっと出来て 毎日施設に来る事が楽しみで1分1秒でも早く着きたいと最寄り駅からの道を急ぎ足で向かってワクワクして通っ ていました。

 ミーティングやグループワークなどで過去今までのずっと『孤独で寂しかった』と話したとき、俺たちがいてるやろと何気ない一言に号泣して本当に嬉しかった事。毎日朝早くから21時頃までの外出になるので自然 と社会と繋がることも無くなり、ああ‼なんか施設に守られているなぁなんか安心していられるなあぁって実感しな がらもアルコールが止まらない自分がいました。

 仲間といる時は飲酒欲求は無いのですが「ただいまぁ」と玄関を 開けてほっとする間もなく冷蔵庫からビールをプシュっとの一ヶ月が続き、先行く仲間やスタッフの力を借りてミ ーティングで初めて「私は毎日お酒を飲んでいました‼本当のクリーンタイムはまだ数時間です。」っと正直話せた時からクリーンが始まりもうすぐ8ヵ月を迎えます。

 最近では全くお酒に興味が無くスーパーでも意識しないでい られます。たまぁに、町内の方々からお供え御下がりなどで突然家にビールが1本あったりする時でも、あの頭の 中がぐるぐるするいやなぁな感じを思い出してしまうので、もう2度と嫌だなぁと開けること無く近所のお酒好き な方へ届ける事ができます。家にお酒が一瞬あると懐かしさを感じたりしますが、飲みたいという気持ちは今は出 ません。クリーンが始まってすぐの頃は今日頑張ったしな、疲れたし、ノンアルコールやったらええんと違うかな ぁとか思った時もありましたが…

 これからも仲間との関わりの中で【もっともっと正直になってしっかりと自分と 向き合っていきたいです、正直になることの大切さを実感している毎日です】ありがとうございました。
 

戻る