ダルクの仲間達


「成長と回復」 カズ

 アディクトのカズです。ダルクに来て10ヶ月が経ちます。施設に繋がった当初の自分と現在の自分を振り返り、今日まで飛び出すことなくやってきて本当に良かったと思います。

 現在自分の入寮している施設は1〜4までのステージの段階制。ステージ1から始まり現在はステージ4となり、この先、就労へと入ることが出来る様になりました。アディクト20名ほどの共同生活では仲間のすべてが私自身を映し出す鏡となり、実に多くの学びを与えてくれ自分と日々向き合うことの大切さを教えてくれました。そして今の自分が在ります。僕自身ダルクは人生の学びの場だとも思っています。人としてもっと成長したい、その先にはアディクトの回復があると思っています。

 今の自分には何か心にたぎるほどの向上心があります。今の自分の中にある熱意は日々与えられる出来事に対し、自分なりにベストを尽くして行くことだと思っています。現在は自助グループで一窓口として、会場を開けるセクレタリーとミーティングの司会をやっています。これも自ら進んでやっています。初めての経験は多くの成長と繋がりその延長線上には必ず回復が有るのだと信じてやっています。又、自助グループの会場は、人と人の命を繋ぐ大事な場所だと教わりました。心構えを持ち、責任を持って携わらせてもらいたいと決意を持ってやっています。そして本年の目標は猪突猛進。向こう顧みず、猪の如く突き進んで行くさまをいいます。回復と成長を亡き母の願い、心に深く重く刻み、先にどんな壁が立ちはだかり叩きのめされようとも、何度でも立ち上がり突き進んで行く決意を持ち、成長飛躍の年とし邁進したいと思っています。月命日の4月4日にはクリーン1年のバースデーを薬と出会い初めて迎えます。ここもひとつの目標でした。今は通過点に過ぎません。嫌な事、辛い事に向き合い乗り越えて新しい景色を見る事ができる様に、そして広い心と深い愛情のある回復者となっていきたいと思います。日々精進して、成長と回復の道を、勇往邁進して行きたいと思います。良き事柄もそうでない出来事も日々感謝します。
「つながるきっかけ」 カツ

 初めまして。依存症のカツです。今回初めてニュースレターを書かせて頂く事となりました。

 私が名古屋ダルクにつながるきっかけになったのは刑務所内における薬物離脱教育でした。7ヶ月間、月2、3回の教育なのですが、ほぼ毎回ダルクの仲間が来てメッセージを届けてくれていました。

 正直、自分はダルクや自助グループに行く気なんて、これっぽっちも考えていなかったですし、出所したら地元に帰って直ぐ働く気でいましたので真剣に教育を受ける気もなく、適当に流していました。ただ刑務所に入ってしまった事もあり、漠然ではありましたが自分を変えなきゃ、変わらなきゃいけないという思いはずっと持っていたのも事実で、でもどうすれば良いのか全く解らず心の中ではいつも不安と恐れ、そして薬物の欲求に支配されていました。

 そんな中、仲間の話を聞く事が楽しみになっている自分がいました。教育はどうでもいいけど話は聞きたい!!共感出来る部分が多くあり、そして何よりも自分の事をバカ正直に話している事にとても惹きつけられました。

 その話の中でも全員が共通して言っていた「自分を変える為にダルクにいる」という言葉。響きましたね。とても。そして両親の愛!?によって自分は実家に帰ることが出来なくなり、そこで初めてダルクに行くことを決しました。それでも出所するギリギリまで様々な葛藤があり、希望と絶望が混在する中で出所しその足でダルクにつながりました。

 今つながって約3ヶ月が経ちますが、まだまだ自分が何の為にここに居るのかを自問自答している毎日です。しかし、ダルクに来てはっきりと分かったことが1つだけあります。自分は薬物だけに問題がある訳じゃなく、親、酒、ギャンブル、人間関係、色々な事に問題のある生粋のアディクトだったんですよね〜。まいりました本当に。苦しいです。ですが、今度だけは逃げる訳にはいかないんです。自分の為に。こんな気持ちや感情を自分が持つ事が出来たのは、間違いなくダルクの仲間のおかげです。回復の道程は簡単ではありませんが、1日1日精一杯生きていきます。最後になりますが、このニュースレターを書いている最中、300万円の借金の請求書が届きました・・・問題がまた一つ・・・がんばります。
 

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