ダルクの仲間達


カズ

 現在入所して4カ月が過ぎました。4度目の収容生活を終え、次こそは薬を断ちたいという強い決意を持ちダルクに繋がりました。現在は仮釈放期間も無事に終え、自分自身と日々向き合い生活を送っています。このわずか4カ月という短い期間の中、プログラムや施設の仲間との関わりを通して非常に多くの貴重な経験をさせてもらっています。社会や刑務所では変わらなかった自分が、ここなら曲がりながらも正しい道を進んでいけるのではないかと思い、現在も自己改善と学びを大切にし、一日を悔いなく送れるように専念しています。気合いと強い意志と根性では、薬は止められない。これが、薬と二十年間付き合ってきた自分の答えです。社会復帰してやりたい事を我慢して現在もここで生活を続けていますが、今のここでの多くの経験は、今の自分にとってとても大事なことだということも気付いています。長い人生辛抱も大事だと。辛抱ができなかった過去の自分を振り返り思います。将来幸せになれる様に日々精進していきます。

シュウタロウ

 初めましてアディクトのショウタロウです。去年の5月に施設・NAにつながり仲間に支えられ1年3カ月のクリーンを迎える事ができました。仲間に感謝です。ありがとう!!!!

 僕の生き方は、「楽をしたい・・・自分さえよければいい・・・責任を取りたくない・・・努力したくない・・・問題から逃げる・・・1人がいい・・・都合が良い時だけ人にたよる・・・働きたくない・・うそつき・・自由になりたい・・そんな生き方しかしてきませんでした。

 小学校高学年から親の金を盗む事から万引きをするようになり、16才からパチンコにハマり親の財布から盗んだり友人とお金の貸し借りをするようになり、社会人になってもギャンブルは止まらずパチンコしたいために会社を辞めたり、消費者金融にお金を借り借金してまでギャンブル・・・それでも僕は借金を無視してギャンブルをやり続けました。

 そんな中自分のセクシャリティーのことで悩みはじめ、性の対象が男かも?男性が気になるようになり、携帯サイトで男の人と性行為を求めるような行動をとり、発展場(ヤリ部屋)を知り頻繁に通い性行為を求めました。楽をしたい考えから体を売ってお金にして、ゲイバーで働いたお金もギャンブル・飲み屋で消えました。

 そんな中、体調不良に気づきHIVだとわかり、生きる希望がなくなりシャブに手を出しました。もう、とことん好きな生き方したろ💢どうなってもいいし・・・そんな思いで注射器を持ち、打った覚えがあります。ここからもっと生き方がめちゃくちゃになる・・・ふう・・・書いていると思い出すから重い気持ちになりますね・・・(苦笑)シャブを使うSEXにハマり頻繁に使うようになり、いろんな人を傷つける事ばかりしてたんだけど、とにかくシャブ!そんな自分になってしまいました。

 逮捕されても罪悪感なんてなかった・・・母が警察署に迎えに来ても悪いと思わなかった・・・自分はシャブを使いつづけました。そんな時20代前半に一緒に働いた人と出会いました、一緒に働くようになりました。その上司はいつも僕のことを気にかけてご飯誘ってくれたりして、とてもあったかい人で自分の事を話してみようと思い、自分はゲイでHIVということも話したら普通に受け入れてくれました。けどシャブのことは言えなかった・・・シャブは止まらなかった・・・。体調が悪いとウソをつき使う・・・それでも会社の仲間は「だいじょうぶ?」と心配してくれる・・・罪悪感と自分にお手上げで上司に話したことで、施設を紹介されました。

 施設・NAにつながってミーティングで自分の事を正直に話すことがなかなかできなかった。借金があるとか、体売っていた事とか、人を傷つけたこととか、自分の悪い所や恥をかく事が仲間の前で言えなかった。だからいつ施設出ようかなあ?とか仲間を裁いたり比較したりする毎日だった。毎日ミーティングをしていると自分と一緒だなあ・・・と感じる事があり、少しずつ正直な話をするようになった。仲間の反応が気になった・・・

 バカにされる・・どうしよう・・ミーティングが終わるまでそんな気持ちだった。でも仲間はあたたかかった。受け入れてくれた。ほんとうに嬉しかった。正直な話をすることが増え自分の問題と向き合うようになり、自分を大事にしないといけない気持ちが強くなり希望が出てきた!施設での生活でご飯作ったり、嫌な筋トレしたり、役割したり、サポートしたり、めんどくさい人間関係したり、相談したり、今まで避けてきたことをこの施設で経験したことによって自信ができて、やりたいこと、目標ができました。今、就労プログラムでカフェのバイトをしています。僕の再出発が始まりました。これからあせらずベストを尽くしながら自分の夢に向かって進んでいきます。
 

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