元プロボクサー川崎タツキ氏(タンタン) 4月8日来所


沖縄ダルクでリハビリ後、プロボクサーとして活躍、
名古屋ダルクにメッセージを届けに来てくれました。

川崎タツキ氏プロフィール

東京都足立区生まれ。覚せい剤に手を出したのをきっかけにあらゆる薬物を一時は薬物の幻覚・妄想から自殺を図り沖縄ダルクへ入寮。1999年にボクシングを始め2000年にデビュー。プロボクサーとして活躍した。2008年に引退。波乱万丈な人生経験やそれを支えた恋人(現在の妻)との思い出より、薬物問題や家族愛をテーマにした講演を行っている。現在、NPO法人自立支援ホーム しあわせ 代表理事

タツキさんからの名古屋ダルクの仲間へメッセージ

 幼い頃、ジャイアンのような少年でガキ大将だった。自分の意見が通らないとかんしゃくを起こして暴れてしまうことがあった。団地に5人家族、幸せに暮らすなか、小学校3年生の時母が入院し、父親が働き支えてくれた。お母さんが亡くなり、父のお酒の量が増えて酔って帰ってくるのがとても怖かった。中学校に入るとグレて近所でも有名になっていた。父とのケンカは激しくなり、殺し合いに近かった。そのまま不良になり、先輩との付き合いでシンナーを覚える。ヤクザの事務所から学校に通っていた。そこで覚せい剤はいけないもの、なんとなく嫌いと感じた。

 しかし、知人に覚せい剤を頼まれて、あまり詳しく知らないことを恥ずかしいと感じて仕入れてしまう。その時、瞬間的に自分の分も買った。使い方が分からない中、どんどん興味が増し、ようやく使うものの、人や物事をひたすら勘ぐり、何も面白く感じなかった。しかし次の日も使ってしまう。そうしてとまらなくなっていく・・・。そこから自殺未遂を起こす。死ぬつもりではなかったが、手首を切り、姉に連れられ精神病院に入院。そこで沖縄ダルクを紹介され入寮する。廃人になったはずの自分が少しずつまともになっていった。ミーティングでも話せるようになっていき、1年が過ぎ沖縄での自立を勧められたが、彼女が待っている知らせを聞き、止められたが東京へ。帰りの最中にまたヤクザがしたくなってしまう。そこで待ってくれていた姉と彼女に父の余命を知らされた。ヤクザに戻ることを止め、父を安心させる決心をし働き始め、そこでボクシングに誘われプロになっていった。

 薬をやっていたらまたヤクザをして死んでいたかもしれない。殺されていたかもしれない。心の平安はそこにはないと、今は思える。生きていられた。ただ薬をやってしまったことも自分だった。今の自分がいる理由・・・。薬を止めて出会うはずもなかった仲間がたくさんできた。家族が一番大切だけど、人との繋がりが宝物になっている。人との繋がりが嬉しくて、あったかい。そのスタートがダルクだったし、助けてもらって、生き直すことができた。子どもといるとき、幸せだなって思うとき、いつもありがとうって思う。苦しかったときにもありがとうと言えるようになった。

ダルクのみんなもこれから明るい未来が待ってますよ!と伝えたい。今もNAミーティングが大好きで行っています。行って帰ってくると良い表情になる。今はライフワークの一つです。
みんなも東京に来たときはNA会場に寄ってね。プログラムを楽しんでください!


 
川崎タツキさんのお話を聞いて・・・ 

Shiro

 タンタンの話を聞いて共感できるところがあり面白く楽しかった!会った後、とても明るい気持ちになれました。初めてこのような体験ができ、とても興奮しました。人の優しさで未来が照らされる。常に元気で明るくみんなを照らす太陽は自分にあらんことを。隣に座っていただきありがとう、タンタンの中にある太陽よ。Yo!

シバタ

 タンタンさんの話を聞けてとても共感できた。これからも共に止め続けていきたいと思った。一緒だからです。


ヤマザキ

 試合後、腫れ上がった顔、疲れ切った体でも、翌日もうアルバイトに行ったとか。そんなすごい闘志の人が、今の幸せは家族揃って仲よく寝てる時だそうです。とても人懐っこく穏やかなお顔が印象的でした。 
 
アキラ

 回復について話を窺って、自分に必要な勇気を感じ、回復に向かっている人はみんな明るく優しさを感じ、自分も回復に向かっていこうと思いました。最後に不撓不屈・夢・初志貫徹のサインをして貰い、毎日サインに黙想しています。 
 
かず

 タツキさんのお話を聞けて大変ためになりました。自分も人生一からやり直す。お気持ちを忘れず邁進します。 
 
ヒナ

 過去のどん底から自分を変えなければいけない。その先には幸せを必ず実現する決意を強く感じました。
 
しんすけ

 タンタン❢  昔々、あなたのような人にイジメラレたよ。そこから、シャブなしで生きれなくなって・・・どん底。でも今、ココで幸せになれそうです。人が好き・・・。いつか二人で・・・。 
 
ワッキー

 施設に繋がり3か月目のワッキーです。今回タツキさんに会えて、タツキさんの生きざまを見させてもらい、すごい肉体的、精神的にも強い人だなと思い尊敬いたしました。並大抵の筋力じゃ、そこまでたどり着かないと思いました。ハグと握手をさせて頂いたときに、すごいオーラを感じ安らぎをもらい、ありがとうございました。またいつか会える日を楽しみにしています。 
 
マサヒロ

 ボクサーと聞いて、怖いイメージを持ってしまいましたが、実際に会ってみると、失礼かもしれませんが、とても可愛らしい人で、とてもフレンドリーな人でした。
 
タカヒロ

 レイヴパーティー、インドのゴア、ヤクザ、違法薬物の話を聞いて自分も含めて、全員の仲間の要素があると思いました。最後の「楽しく生きましょう」という言葉がとても印象に残っています。 
 
龍馬

 私も及ばずながら、タンタンと心の交流をさせていただきました。同じように、一道を 精一杯生きる意味での心の通じ合いがあったんでしょう。「合縁 奇縁」 ダルクという場所で袖すり合う事となりました。それ以後「一道を行く者は孤独だ。だが前から呼んでくださる方があり、後ろから押してくださる方がある。」(坂村真民の詩)

 タツキさんを囲んでボクシングポーズ!も信じて、日々己と闘いながら進歩し行きます。

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