「プログラム紹介」



 名古屋ダルクでは従来の「言いっぱなし、聞きっぱなし」のミーティングや運動のほかに、アディクションカウンセラーによるプログラムを提供し、一人一人の回復に向け取り組んでいます。この他様々なプログラムや今後取り入れていくものも随時紹介していきます。

「回復への道」プログラム(グループカウンセリング)

 過去の問題行動、依存症的思考や感情を振り返り、自分がいかに狂っていたのかということに気づいていきます。シラフで少しずつ思考能力判断力を取り戻し、何が薬物・アルコールの引き金になるか、またどうしたら引き金に近づかないでいられるかを学び、薬物やアルコールを使わない生き方を考えます。そして12ステップの薬物に対して無力であることを認め、希望を見出していきます。

心理ワーク・教育プログラム

 依存症の人達は感じることがとても苦手です。過去、向き合いたくなかった辛い感情を抑圧し、現実から逃げるために薬物を使い続けてきました。感情は人として生きていくのにとても重要です。感情があるからこそ人と繋がり人生が豊かになります。ワークでは体を使って「今、ここ」を感じる練習をし閉じ込めていた感情を取り戻します。また依存症やコミュニケーション、ストレスマネージメントなどについても学びます。

個別カウンセリング

 一人一人の問題をていねいに聴いていき、本人が話をする中で何が自分の問題なのかを整理し解決する手がかりを見つけていきます。
 



プログラムを受けてみて

ジュウジン

 ギャンブル・薬物依存症のジュウジンです。グループカウンセリング「回復への道」はNAミーティングでも見つかりにくい自分の問題に気づかされる事があります。自分の感情がどのような時に動き、動かさせられるのか、自分が依存的、破滅的な行動に移ってしまったときのきっかけ…・・・具体的に書いたり、聞かれたりするので、自分だけでは気づかなかったんだ、と改めて自分の無力さを認めざるを得ません。時には、すぐには認めることができず、苛立ち、嘆き、後悔にとらわれます。自分は3ヶ月のプログラムと生活の中で、少しずつ変えられるものを変えていく力をつけていると感じます。ありがとう。

アキラ

 名古屋ダルクに繋がって2ヶ月です。グループカウンセリングに出会って、これまで考えたこともなかったことや、気づかなかった自分の感情についていろいろ質問される中で、少しずつ出てくるようになってきました。NAミーティングでは、人前で話せなかったことが、カウンセリングだと、なぜか本当の自分の気持ちが出せて、今までの私は逃げてばかりいたんだと気づきました。これからもカウンセリングで本当の自分と向き合っていきたいと思います。


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