ダルクの仲間達


ヨシヒロ

 薬物が止まり始めて1年と8か月が経ちました。2013年の8月に名古屋ダルクに繋がり、リハビリが始まりました。仲間と一緒にミーティングをして名城公園を走り、夜の自助グループに参加をした後、バーベル場で筋トレをしていました。そんな毎日のプログラムや仲間たちとの共同生活が少しずつ徐々に嫌になっていきました。この嫌な現実から逃れるためにアルコールを飲むようになりダルクに繋がったきっかけとなった薬物にも手を出す結果となりました。リハビリ施設に居ながらも薬物が止められない自分を嫌になり今度はダルクから逃げ出しました。薬物を使い続けてきて身近な人たちを傷つけ迷惑をかけてきた自分に行く場所も頼れる人もお金も無く、うまくいかないことを分かっていながらも嫌なことで思い詰めるとすぐに逃げるのが僕の最大の欠点です。結果はダルクに戻ることしかできませんでした。リハビリ施設に居ながらも薬物を使い何度も問題を起こした自分を仲間は受け入れてくれました。そんな自分が「今日だけ」薬物を使わない生き方を受け入れ、行動したら今日まで薬が止まっています。今ではスタッフの仕事を手伝いながらプログラムに取り組んでいます。新しいことを始めるときはいつも不安で、失敗を恐れ、自分に出来ないことや小さなミスで落ち込んで自信を無くし逃げ出したくなります。「逃げてしまおうか?」「逃げちゃダメだ!」と葛藤の日々ですが、仲間に助けられながら「今日だけ」後者を選んでやって行けています。仲間に感謝!

サトシ

 施設に繋がり、はや3年の月日が経つ頃、振り返って見ると様々なことがあった。自分ではどうにもならないと思いやってきたものの、やはり“何とかしたい、つまらない、ヒマ”など、自分の問題に目を向けることが出来ずに目先のことしか考えていなかった。自分の人生なのだから好きに生きれるようになること、他者に迷惑をかけないこと、そして親、いい年したおっさんがいつまでも親のすねをかじっているわけにはいかない。そういった色々なことを考えると悲しいかな一人ではやっていけないという現実の壁にぶつかり、結果どうしようもなくなってしまう。頼りっぱなしはいけないが、頼ることも大事なのかなと気づいた。人と関わって生きていく上で、そういったことも意識しながらやっていこうと思う。自分の苦手なことにも目を向けるようにして、変えられるところは変えていき、新しい自分の人生を切り開いていこうと思っています。

 
ヨウタ

 入寮して2年1か月が経ちました。未だうつ病の完治を待ち望むものの、最終段階に入った感じは4か月前くらいからはしていますが、来月か、来月かという感じで、頭の前側、前頭葉のしびれは続いています。まだ無理をすれば苦痛が伴いますが、以前は無理をしなくても、今では考えられないほどの苦痛の中、学生時代から過ごしてきたので、この回復の速さは日に日に、刻一刻と感じ取れるほどです。頭のクリアに使えるようになり、少しは希望が持てるようになりました。最近は大量に切ってきた広告やフリーペーパーなどのキレイな写真を分類に分ける作業も終わりに近づき、今度は書いてきたアイデア帳のメモやノートの文を1つずつ暗記カードに書き写して、同じように分類分けをして、優先順に並べてリングで止めることを始めました。例えば、したい事や、作りたい料理、買いたいもの、好きな過ごし方などです。これも再び自分を見失わないための対策としてやっています。スマホがない生活の中でアナログなことを見つけては形にして、同性愛者として不自由な社会の中でも生きられるようにまだ自分ができることを探しています。

 
カク

 今はキックを週6日とバイトを4回行っています。バイトがある日は、夜にキックを行っています。バイトが休み日は運動プログラムをしています。俺には好きな女性がいます。彼女とステップ13をしました。ダルクでそれはやってはいけないことです。自分を抑えきれずにやってしまいました。一時の感情ではないし、彼女とはちゃんと俺がダルクを円満退寮して自分で自立をしてからでも遅くはないし、彼女には俺が自立をするまで待っていてもらいます。俺も彼女を待っているし、待っていてもらいます。12月4日にキックのスパークリング大会があります。それに向けて練習をしています。公式の試合もスパークリング大会で審査して出られるか決まります。キックのプロになるかはわからないけど、一回ぐらいは試合には出たいと思っています。今はただ目の前にあることをして継続するだけです。もう半端で宙ぶらりんは嫌です。ぶれない心音を持ちたいです。

シバタ

 若い頃、無邪気の頃、覚せい剤とは無縁の仲だったころ、ひたすら覚醒剤をやっていた頃、覚せい剤を常習していた頃、一年以上かかっておもむいていた時、治さなければならないと思って頑張ってやっているけど、ままならずに、何もやらなかった時もあるけど、みんなの希望、勇気をままあてて復活したことがあるために頑張ってやろうと思う。果てしない夢への向かうのかどうか、今検討する時が来たかのようです。頑張れば頑張る程こそ、勝気になれ頑張っていく。頑張ってやればこそ能力が生まれる。覚せい剤を止めたいものだ。この感性を持っていればこそ頑張れる。みんなと共に薬物依存リハビリセンターと共に頑張ってやっていきます。

 
マリナ

 名古屋DARCに通所をするようになって9か月目を迎えました。日々のミーティングも運動プログラムも自分なりに一生懸命取り組んでます。就労プログラムに移りたくて自分からステップ4の申し出をしました。前のDARCでは書き上げれず入院してしまったので、今回はちゃんと過去の自分のモラルの棚卸表を書き上げて、次のステップに進みたいです。落ち着いた毎日を送れているので、周りにいる仲間たちに感謝を忘れず、一緒に回復していきたいです。

 
 
ナル

 入寮8か月になりました。ダルクから出てアシを休みたいです。21才になりました。外国でもお酒が飲める年です。トラブルがあったそうですが、こんな状況でも出口の自由に向かっていると思います。

 
マサヒロ

 ダルクに繋がって8か月になります。自分の問題の薬である処方薬を減らして行っていますが、10月頃から体調をくずしてしまってイライラ、食欲減退、気分の落ち込み等が出てしまい、薬が増えてしまいました。しょうがないのですが、悔しいです。ミーティングではまだ緊張しますし、自分は人間関係にも問題があって、仲間ともなかなかうまくコミュニケーションが取れません。自分でも直していきたい問題なのですが、やっぱり難しいです。今までは逃げることしか考えていませんでした。今もダルクから逃げたい気持ちはあります。しかし、それでは生き方を変えることはできません。なので、今日だけは逃げないつもりです。これからも自分の問題を見つめ、自分を変えていきたいです。

 
マサト

 ダルクに来て7か月が経ちました。最近の自分は運動と筋トレを頑張っています。仲間たちの凄い体を見て、自分もこんな風になりたいと思い続けています。昔は何をやっても続かなかったのですが、今は少しずつヤル気が出て「今日だけ」と心に思いながら取り組んでいます。仲間との関わり方もわかってきたし、自分の想いを相手に伝えることが出来るようにもなってきたので気持ちも楽です。先のことは何も考えないです。今自分にできることは、目の前のことから逃げないで問題と向き合うことだと思っています。

 
トシ 

 今日で3か月が過ぎました。本当にあっという間でした。初めは、一日一日が長く感じましたが、今は振り返って色々なことが分かってきたような気がします。今、自分の分かってきたことは自分の悪い欠点ばかりありました。当然自分の短気な性格から始めました。当然直すことから一つ一つ直す努力をしています。でも1か月2か月は全然直っていきませんでした。でも今は少しずつ変わってきています。今まで朝と夜と毎日ミーティングで自分の過去の話をしています。他に変わってきたことは、施設に入って色々な仲間と毎日話し合ってきて、自分が分かってきたような気もします。他に変わってきたことは話をしていると心から涙が出るときもあります。本当に変わってきました。これも施設の仲間のお陰だと分かりました。でも恥ずかしいです。今は新しい道を歩き始めました。

 
ヤマザキ 

 私は入所して約2か月になります。クレプトマニアで施設の中では少し特異なタイプのため、初めはこのダルクに頼っていいのだろうか?という思いでしたが、スタッフの「依存の根っこは同じだ」「誰も君を否定してないよ」という言葉で、ここで長年の苦しみに向かい合ってみようと決心しました。実際、仲間の温かい受け入れで、今までの孤独から解放されました。買い物も家では息子、ダルクでは仲間に見守られ危険を冒さずに来ています。これをずーっと続け万引き行為という表面に示された欠点だけでなく、私の本質に潜んでいるよじれてしまった性格を解きほぐして行けたらと考えています。また若い仲間に囲まれているので運動を怠けず、健康体でいられるように努力していきたいです。

 
ユウタ 

 僕はダルクに繋がって2か月ですが、すでに2回リラプスしました。常日頃から逃げ出す事ばかり考え、家族と交わした回復して帰るという約束を果たせなったばかりでなく、家族から絶縁されることにもなり、逃げ出して薬を使ってしまったことを今ではとても後悔しています。とにかく今の目標は今日だけ使わず、薬物抜きの人生を楽しむことです。たったの1か月もクリーンの状態でいられない自分ですが、2回目のリラプスを経験した時点で、自分の依存症という病気についての考えが改められ、ようやく自己の容認へとたどり着きました。これから先リハビリしていく中で、様々な困難、苦悩、壁にぶつかると思いますが、日々のミーティングやプログラムをベストな状態でベストを尽くせるよう、自分のハイヤーパワーを信じ、いつか贈られるハイヤーパワーからのプレゼントを楽しみに頑張ってみたいです。とにかく自分に正直に。

 

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