「よい気分になるということ」


名古屋ダルク理事長 柴 真也


 日照時間が短くなって、太陽が恋しくなります。風邪やインフルエンザが流行っていますね。皆様もお身体を大切にしてください。

 今回のニューズレターは何を書こうかなと考えて、良い気分になるということをテーマにします。僕の今の良い気分は何だろう? 朝日が好きです。目が覚めますし、暖かい時期だとエネルギーを充電してる気分になります。その他にはほめる、褒められる、何かの役に立つこと、目標達成、成功、新しい体験、初めて見る景色、健康、知的好奇心、減量達成、休息、友人との食事、分かち合い、豊かさ、ペットと触れ合い話すこと、お風呂、挑戦、成長、発見、繋がり、歌、音楽、成長を見ること、自己実現、奉仕、笑い、尊敬、信仰、己との戦い、男であること、雄大な自然、旅、ありのままになれるとき、これが自分と思えるとき、一体感、冒険…沢山ありました。まだまだあると思いますが、この辺でやめておきます。最近よく感じるのが、自分自身と仲よくすることが出来ていると良い気分で過ごせるということ。いくら表面的に他人と仲よくしても自身を偽っていたのでは良い気分にはなれないですから。

 昔、依存症で苦しんでいた頃は、自身とまるで喧嘩をしていたような感じでした。そこから脱してる人と出会い、助かりました。成長してる人と会い、成長しました。夢を持ってる人と分かち合い、夢を叶えました。

 依存症は回復できます。依存症で悩んでいる方がいたら、是非、ご連絡くださいね。歓迎します。素面でよい気分で生きてみませんか?

 皆様のお陰で平成元年より続いている名古屋ダルク、今までよかったプログラムは残しつつ、新しい試み、回復と成長の技法も取り入れ始めています。詳しくはまた公式ホームページにて紹介していきますね。

 良い気分で生きましょう!  当施設の活動をいつもご支援いただきまして、ありがとうございます。


「一年を振り返ってみる」

 名古屋ダルク職員 村瀬 光幸

 11月に誕生日を迎えました。年齢は48歳になりました。人生、48年間生きてきて、楽しい時もあり辛い時もありました。その時に出会ったのは、薬物に出会って最初は1回ぐらいだったらすぐ止められると思ってきましたが、凄く気持ちよくて薬物にハマリました。自分で上手く使えば良いと思い、家族にはバレナイ様に使えば大丈夫をずっとやっていました。彼女ができてもバレナイ様にやっていました。薬物を15年間使って、家族や彼女に何回かバレテ嘘をついては使ってきました。最後は逮捕になりました。ダルクに繋がって5年9か月が経ちます。ダルクに繋がっていなかったら、今頃は刑務所に行ってました。ダルクでやっていて良かったです。


 


「プログラムを楽しむ」

名古屋ダルク職員 倉地 光一
 名城公園の紅葉を楽しみながら運動プログラムを仲間と一緒に楽しんでいる今日この頃、かつて名古屋ダルク入寮中には季節の変化を楽しむことができなかったことを思い出します。

 5年前の10月名古屋ダルクに入寮し薬をやめることができるのか不安を感じながら毎日を過ごしていました。名城公園を走っていても周りの景色はまったく目に入ってこず運動プログラムをいやいや取り組んでいました。

 当時のスタッフにどうせプログラムをやるなら視点を変えてやってみろと提案を受け、目の前のプログラムを「今日一日ベストを尽くす」を合言葉に必死にプログラムに取り組んでみました。最初は目の前のことを取り組むことに必死で余裕がなかったのですが、次第にどうせやるなら楽しみながらやろうと気持ちを切り替えることができ、周りの景色を見ながら運動プログラムを取り組んでみると、木々の変化を目で感じることが少しできるようになり季節の変化を感じることができる自分にうれしくなりました。

 仲間とのかかわりも一緒にいるのがとても苦痛に感じていた自分でしたが、どうせ一緒にいるなら会話を楽しんでみようと変化が出てきて生きづらさが生きやすさに変っていく自分もいました。ダルクのプログラムを行うことで薬以外の楽しみが全くなかった自分がちょっとした出来事を楽しむことができるように変化していきました。

 ダルクに入寮中の仲間たちも今、自分が通ってきた道を歩んでいます。回復の道はとてもしんどく、痛みを伴うものです。ですがその苦痛を乗り越えたとき回復の道を一歩前進でき成長していきます。仲間たちが目の前の問題を苦しみながら取り組んでいるのをサポートしながら共に歩んでいます。「乗り越えられない問題は与えられない」という言葉を胸に仲間たちと共にプログラムを邁進していますので今後ともよろしくお願いします。



「寒さ続く日々の中で」


名古屋ダルク職員 吉田 亜也
 寒さも段々と本格的に厳しくなってきました。 どうしても寒いと背筋を丸める癖がとれません。姿勢よくなりたいなあと思いながら、癖はなかなか変わりません。

 そんな時に、ダルクでは最近ピラティスと言う体幹トレーニングがたまに入りました。仲間が教えに来てくれるのですが、なかなか教えてくれる仲間の様にはなれません・・・。自分の中ではどこかで、「やれば出来るしー」と思っていましたが、自分でも驚くほど筋力がないことを痛感しています。

  これから寒い日が続きます。風邪をひいたりすると改めて健康の素晴らしさを感じます。なので今出来ることを毎日やっていこうと駅では階段を使ったり色々と体のことを考えるようにはなりました。

 体に毒だと言われる薬を散々使いましたが、これからは自分の体を元気にしていくことを考えれたらなと小さな努力をしています。あっという間の一年が過ぎていきますが今日という日に感謝してこれからも楽しい!と思えることを増やしていけたらなと、仲間たちと日々を過ごしています。街ではキラキラとネオンが輝く季節でもありますが、自分の足元を再確認し、出来たら背筋を伸ばして歩いていきたいものです。 



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