名城公園の紅葉を楽しみながら運動プログラムを仲間と一緒に楽しんでいる今日この頃、かつて名古屋ダルク入寮中には季節の変化を楽しむことができなかったことを思い出します。
5年前の10月名古屋ダルクに入寮し薬をやめることができるのか不安を感じながら毎日を過ごしていました。名城公園を走っていても周りの景色はまったく目に入ってこず運動プログラムをいやいや取り組んでいました。
当時のスタッフにどうせプログラムをやるなら視点を変えてやってみろと提案を受け、目の前のプログラムを「今日一日ベストを尽くす」を合言葉に必死にプログラムに取り組んでみました。最初は目の前のことを取り組むことに必死で余裕がなかったのですが、次第にどうせやるなら楽しみながらやろうと気持ちを切り替えることができ、周りの景色を見ながら運動プログラムを取り組んでみると、木々の変化を目で感じることが少しできるようになり季節の変化を感じることができる自分にうれしくなりました。
仲間とのかかわりも一緒にいるのがとても苦痛に感じていた自分でしたが、どうせ一緒にいるなら会話を楽しんでみようと変化が出てきて生きづらさが生きやすさに変っていく自分もいました。ダルクのプログラムを行うことで薬以外の楽しみが全くなかった自分がちょっとした出来事を楽しむことができるように変化していきました。
ダルクに入寮中の仲間たちも今、自分が通ってきた道を歩んでいます。回復の道はとてもしんどく、痛みを伴うものです。ですがその苦痛を乗り越えたとき回復の道を一歩前進でき成長していきます。仲間たちが目の前の問題を苦しみながら取り組んでいるのをサポートしながら共に歩んでいます。「乗り越えられない問題は与えられない」という言葉を胸に仲間たちと共にプログラムを邁進していますので今後ともよろしくお願いします。
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