ダルクの仲間達


ヨシヒロ

 名古屋ダルクに入寮してから2年が過ぎました。仲間達との集団生活にも慣れてきたせいか、施設を卒業して自立した生活を送りたいと思う気持ちが強くなりつつあります。正直あまり仕事はしたくありませんが、自立した生活を送る上で絶対に必要です。その為、ここ1年間は健康に気をつけ食生活を見直し、運動プログラムに積極的に取り組んでいます。ジョギングは1時間で10Kmを毎日走り続けれるようになりました。趣味で続けている筋トレでは、体つきも頑丈になりつつ95Kgのバーベルを持ち上げれるようになり、目標の100Kgまであと少しです。クリーンもアルコールを飲まなくなってから5か月間続いています。今日一日が毎日過ぎ去り、年齢を重ねつつも肉体と精神は若返っているように感じることができてプログラムに感謝しています。これからは先行く仲間の提案を受け入れながら行動に移していきます。

サトシ

 施設のプログラムをやりながら、その中の就労プログラムということでバイトという形で仕事を始めてもうすぐ5か月が過ぎようとしています。まだまだ怒られながらの日々ですが、その中でもやりがいを感じたり、ムカツキを憶えたりと、少しずつですが社会の中に溶け込んでいけてるのかなと思います。体のほうは健康です。しかしながら左肩を痛めてしまい、好んでやっている筋トレは不完全燃焼な気がします。とにもかくにも今は与えられたこと、できることをやっています。そして苦手なことはなかなか進んでやることはできないのですが、“よ〜し、やってやるぞ”という気持ちを持って取り組んでいます。地に足の着いた生活ができるように日々頑張ります。

 
ノッチ

 ダルクでの生活も1年を超えました。安定剤の禁断症状で2日間眠れず、その明け方に発作を起こしてしまったことは、自分では覚えていませんが、その姿を見た家族にとっては、それがトラウマになってしまっています。それは1年では消すことができないものでした。自分の弱さから安定剤にすがり、人間関係、家族関係の穴埋めに使い、さらに自分を弱いものにしてしまっていました。施設での生活をその埋め合わせと思い、少しでも自分を強くし、逃げない生活を身に付けて行きたいと思っています。7月の福岡のリージョナルコンベンションは2度目の出席となりました。前回はただただ圧倒されるばかりでしたが、今回は地方の仲間と話すこともでき、自分なりに少しは変われてきていると実感できました。

 
ヨウタ

  入寮してから10か月が過ぎました。ここでの生活にも慣れ、新しい仲間も数人入ってきて、彼らをサポートすることで自分の必要性を確かめるような日々を過ごしています。アダルトチルドレンもさることながら、性同一性障害の傷跡も深く、ここを出た後も続く痛みを思うとひとりで生きていく自信は持てません。だからといって、深い爪痕を残した両親と住むことも素直に望めません。福岡でのコンベンションでは、セクシャルマイノリティーのミーティングに参加し、薬物依存で“苦しんだ”体験なくここに入れられた自分としては、日々の薬物のミーティングより、自分に必要なミーティングはこちらだと思いました。人生の全てがやるせません。父の薬物使 用が遺伝子にも育児にも影響を与え、このような結果となったと考えます。

 
クミ

 私はダルクに来て8か月経ちました。今は婦人病の病院とダルクの行き来でいつも疲れ切っています。私は自分の生活が嫌になり、ダルクをやめよ」うとしたけど代表に怒られ優しくされ、自分の考えは間違いだらけだと気づきました。3か月目で酒を飲み、リラプスして一からやり直しています。シラフになって福岡のコンベンションに参加して今までダルクやNAに通ってたんですけど、大きなコンベンションに出て女性の仲間に会っていろんなこと聞いて私一人じゃないなって考えました。

カク

 酒を止めて5か月が経ちました。体調もいいし元気です。毎日運動、筋トレをしています。最近筋トレで肩の筋を痛めてしまいました。ベンチができなくて不完全燃焼です。でも、腕、腹筋、スクワットを鍛えています。俺は格闘技がやりたくて代表に話をしました。そしたら金を貯めてやってもいいと言われたので、今は金を貯めて自分のできることをしています。仲間にジョギングでタイムを計ってもらってサポートをしてもらっています。金が貯まり次第また代表に話をしていきたいと思っています。

 
イマ

 名古屋ダルクに入寮して8か月が経過しました。“もう一度薬を使わない生き方をしたい。” そして“両親にもう心配はかけられない。” ただそれだけを考えながら頑張っています。正気になったから、もう大丈夫だからといっても、誰一人として僕を信用してくれる人はもういない…これからは一人で生きていかないといけないんだと思うと、不安と孤独と寂しさが込み上げてくる。プログラムは日々実践してはいるものの、まだまだ精神面が弱く、成長していない自分を感じます。自分の過去のしでかしてきた過ちは、現実問題として降りかかってきている今、その問題から目をそらさず、受け入れて一つ一つ問題を解決していかないといけない…。自分の幸せを考えるより“薬”を使わない生き方を優先すること。明日があるさ、じゃなくて、今日一日を生きていきます。そして回復を楽しんでいけたらいいなって思いながら頑張っていきたいです。

 
シバタ

 私は刑務所施設と精神病院を経て一年半かかりました。全部で6年半かかりました。ダルクに来て1か月経ちました。覚せい剤及びシンナーをして中に入っていたのでした。ずっと苦しかったです。刑務所の生活では苦しかった分、最高の苦しみを知った分、覚せい剤でした。反逆社会性ギャップを乗り越え、影響を乗り越え、反逆社会性ギャップを経て仲間、家族を破滅、崩壊させられました。家族を忘れません。仲間を忘れません。刑務所を忘れません。仲間を忘れません。
 
リク 

 自分はダルクに来てから2週間ほどたちました。そしてダルクを飛び出してしまいました。親に会いたかったのと自分は働きたい思いで飛び出しました。ですが親は許してくれませんでした。名古屋から半田まで歩いてへとへとだったので、カプセルホテルに泊まったりしてました。飛び出した時、すべてが新鮮で、最初は楽しかったのですが、だんだん不安になり結局ダルクにお世話になることを選びました。家族が待ってると言ってくれたのでこれからダルクで頑張っていこうと思います。


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