ダルクの仲間達


コウイチ

  初めまして、薬物依存症のコウイチです。僕は今年の4月に警察に逮捕されました。覚せい剤、大麻、窃盗事件で起訴されました。親の協力もあり、何とか刑務所行きにはならずにはすみ、判決は懲役3年、執行猶予4年という判決を受けました。今はその判決を心に刻み生活をしています。もうあんな薬づけのあんな生活は嫌だと思いダルクにつながりました。新しい人生を手にしたい、もう薬に頼らない生活を手に入れたいです。ダルクでの生活ももうすぐ1か月になります。リハビリ生活はつらいですが、頑張って続けていきたいと思います。

クマ

  ダルクに来て2か月が経ちました。ダルクの生活にもだいぶ慣れてきました。今回初めてニューズレターを書きました。僕が手を出してしまった薬物は大麻でした。20歳頃にやっていて8年が過ぎました。名古屋ダルクと出会い、毎日リハビリの為、運動やバーベルをがんばっています。皆さん、これからも宜しくお願いします。
 
ユウヤ

  ダルクに再び来て3か月が過ぎました。最近は、施設にいる犬のナナちゃんの世話をするようになりました。エサをあげたりトイレの片づけをしたりしています。ある朝、じゅうたんの上にナナちゃんがおしっこをしていました。それを僕は、誰かが片づけるからいいだろうと思いそのまま放置しました。午後になって施設長に「あれ何?」と言われ、僕は「おしっこです」と答えました。「おしっこです、じゃないだろう」と言われ慌てて片付けました。人任せにしていました。また、エサをあげるのを忘れて自分だけご飯を食べるということもありました。ナナちゃん、ごめんなさい。毎日、ミーティングや運動、ナナちゃんの世話というリハビリ生活をしています。これだけでも僕にとっては大変です。少しずつできることを増やしていきたいです。
 
ミツ

 ダルクに来て7か月半が過ぎました。ここ7か月半の出来事は、親の支援で沖縄に行きました。お土産を買うのをやめて、お小遣いを貯めて名古屋に帰って薬を買おうと計画をしました。その時に施設の職員にお金を貯めてるのがバレました。まさか正直なところ行動が読まれていました。韓国では仲間と町を歩いていた時に出会った商売人に声をかけられ「何でもあるよ」と言われて渡された名刺をもらってしまいました。その時も、職員に見られていました。仲間がトルコのお土産でロレックスをもらって、割れたガラスを時計屋さんに修理に出してその代金を立て替えてもらおうと職員に相談をしたらおこられました。「何を考えているんだ」と言われました。今回は名古屋から香川にメッセージを運ぶために来ています。香川で勉強をして自分を変えたいです。
 
まさと

  薬物依存症のまさとです。名古屋ダルクに来て21か月が経ちました。そろそろ部屋を借りて一人暮らしをするかもしれないというところまで来て、コンビニのバイトでは生活ができないということで働く場所を探そうと思っていた時にNAの仲間が同じ職場で働かないかと話をしてくれたので面接に行きました。採用してくれましたので、コンビニのオーナーに9月6日に退職届を出して1か月後の10月6日まで引き継ぎできる事はして辞めました。現在は新しい職場で働いています。今はステップ4を書いています。これが終わったら、ステップ5をやって、スポンサーも決めないといけないし、お金も貯めないといけないし、結構大変です。無事に出れるか、また薬を使ってしまうかは分かりませんが、いい方向に行けたらいいなぁと思ってます。
 
新太郎

  ダルクに来て1年1か月が過ぎました。15才から、シンナー、シャブ、大麻、エクスタシー、いろいろ薬物を使っていましたが、過去、一年以上も薬が止まったことはありませんでした。逮捕され、少年院に入れられても、出てきてすぐ使い始めました。結果、3か月後にまた逮捕されてしまいました。2回目に出てきた時も、反省をする事などせず、今度は一人で使うことを決心しました。それからは逮捕されることは無くなったのですが、気が付いたら使い始めてから12年近くが過ぎ、体はボロボロ、歯も無くなっていました。彼女も子供もいましたが、離れていき ました。

 ダルクに来たばかりの頃は、当然、希望なんて持てるはずもなく、「もう俺の人生は終わった」と思っていました。何度も嫌になり出ていこうと思いましたが、文句を言いながらダルクに居続けました。他の仲間は、朝起きると居なくなってたり、帰ると言い切って出て行ったりしていました。僕もダルクを出ていく事はいつでも出来ましたが、ここで逃げても、また同じ事を繰り返すだけだって事は分かってたので、イヤイヤではありましたが居続けました。

 一年が経って気持ちも落ち着いてきました。最近は、色々なことを任せてもらえるようになりました。来たばかりの頃は職員のトモキさんに連れて行ってもらい、刑務所や、病院メッセージに行っていましたが、今では、僕が新しい仲間を連れて行ったり、一人で行ってます。刑務所や病院では、ダルクの説明したり、自分の体験した事を話しています。初めは緊張して何を話してよいかわかりませんでしたが、少しずつ慣れてきました。教会にも行くようになりました。教会には、名古屋ダルクの活動支援をお願いに行ってます。ミサの後に少し自分の話をさせてもらい、仲間と募金箱を持ちます。たくさんの人達がお金を入れてくれ、「がんばってね」と声をかけてくれます。僕はたくさんの人に支えられているんだと思い、感謝しています。

 10月8日にトルコに行ってきました。僕にとってトルコは初めての海外でした。10月8日は僕のクリーンが始まって1年のバースデーでもありました。トルコまでは飛行機で13時間の長旅でしたが、初日にトルコのミーティング場に行き、1年のバースデーをトルコのメンバーや、一緒に行った仲間に祝ってもらいました。自分でもトルコでバースデーをやってもらえるなんて思ってもいなかったので、すごく嬉しかったし、いい思い出になりました。トルコダルクにも行きました。トルコダルクは、僕より少し年上のアオさんが責任者をしているダルクです。夜のNAでも横で通訳をしてくれました。色々な所にも連れてってもらいました。

 最終日に僕は四輪バギーで交通事故を起こしてしまい、言葉も通じないトルコ人と日本語で言い合っていた時、アオさんやトルコのNAメンバーが助けに来てくれました。少し痛い思いはしましたが、これもいい経験になりました。(笑)

 日本に帰ってきてから、今度は日本の仲間たちにバースデーも祝ってもらいました。遠くから来てくれた仲間もいました。

 2人に1人は1年から2年の間に再使用すると施設長のシンヤさんに言われましたが、僕はその使ってしまう1人には入りたくないので、気を緩めずに行こうと思います。(^−^)
 

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