ダルクの仲間達


マサト

 ダルクに来て9ヶ月が過ぎました。今は歯医者に通っています。おかげさまで、歯は治ってきました。新しい仲間が増えてきて、その人たちの生活費を預かるときは、自分の金と預かっている金を合わせると一万円以上になるので薬を買って使いたくなります。自分は、去年の9月に岐阜ダルクに行ったけど、金をためて年末に薬を使って外にいたら、寒くて、死にそーだったので、今年こそは薬を使わずに年を越せてらいいなぁと思っています。
スエ

 薬物依存症のスエです。名古屋ダルクに通所し始めて5ヵ月半が過ぎました。僕はダルクに通所して気づいた事があります。それは薬物依存症の回復だけではなく、人間関係の中で自分自身の成長ができる場所だと気づきました。前の僕は、すぐ面倒くさいと思ったり、自分の行動ができていなかった自分がいました。だから今は小さな行動から自分でしようと心がけています。薬物を使っているときの僕では出ない感情が出るようになりました。それは周りの仲間や親に本当に支えられていると感じ、感謝するようになったことです。少しずつでしか成長や回復はできないけど確実に変わっていこうと思っています。うんざりするときもあるけど今のような環境が与えられて本当によかったと思っています。これからも自分のためにがんばっていきます。
 
ユウキ

 薬物依存症のユウキです。最近では僕にも役割が増えてきました。その中でも一番苦悩しているのが仲間のサポートです。果たして自分なんかに仲間のサポートができるのか?と。しかし、仲間のサポートを通じて自分が今までずっと避け続けていたことに気がつきました。それは人間関係です。伝えなければならないことがあるのに自分が云ったら相手を怒らせてしまうんじゃないかと、いつも言えずにいました。その結果、仲間が使ってしまった時も、誰にも何もいうことをしませんでした。そんなことがあって改めて決心して伝えなければいけないことは、たとえ衝突が起こることがあっても伝えるようにしています。人間関係には衝突があって当たり前でも、仲間が投げてくれた“ボール”はちゃんと投げ返していきます。ありがとうございました。
 
しんたろう

  ダルクに来て1ヶ月が過ぎました。僕は施設に来る前、4年近く付き合っていた彼女に別れを告げられました。彼女との間には子供もいます。別れの原因はすべて僕にあります。彼女から何度も「働いて!!」と言われていましたが、僕は無視を続けました。当然、収入はなく、彼女に働きに行ってもらい、その間は子供の面倒を見ていました。覚せい剤欲しさに彼女のお金を勝手に持っていったりしていました。そのときの僕は返す当てもないのに「返すからいいじゃん」とテキトーな感じで答えていました。10年間覚せい剤を使用していますが、大切なものはすべて失いました。正直、今生きているのがとても辛いです。だけど僕には、死ぬ勇気もありません。毎日、彼女や子供のことを思うと、すごく辛くなりクスリに逃げたくなります。そんなときは、仲間が近くにいて励ましてくれます。施設に来るまで、クリーンが1ヶ月も続いたことはなかったのですが、今はなぜかクリーンが続いています。覚せい剤を使わずに一生、生きていく自信はありませんが、「今日一日」は使わずに生活できる自信はあります。だから、僕は今日だけクリーンで生きていきたいと思っています。
 
ミヤ

 ダルクに来て1ヶ月が過ぎました。運動やミーティングにも慣れはじめて体重が落ち、筋力も回復し始めました。最初のころはまったく走れず名城公園の周りをぐるぐる歩いていましたが、今はゆっくりですが2周は走れるようになりました。仲間との共同生活はまだまだ失敗が多いですが、何とかやっています。どこまで続くかわかりませんが、いけるところまでがんばろうと思います。
 
ヒー 

 ダルクに来る前の私の頭の中は覚せい剤の快楽がほとんどをしめ、後々の薬が体中から切れたときの苦しみ、肉体的な疲労をも空白のとき、退屈な後ろ向きな性格を宿し、楽しみは何一つ感ぜず、時の流れにどううまく乗り付けるのか、しかありませんでした。この苦しみの峠をかいくぐり、山頂にたどり着いたときがダルクでした。神様が最後の光を人として皆と同じになるように与えてくれた月の照り返しだと自分の中での二人の人格が一つになったとき、神の力がダルクに力を求めたのです。来所以来、様々なクリーンな過程、行動、ミーティング、帰宅は夜10時近くになるのですが、精神の苦痛は不思議と湧かず、自身のはだを持ってして見て、平常心。入浴後のサッパリした心地良さが保たれるようになったのです。ダルクのやさしさ、取った魚は必要な分にとめおき、生き延びた魚は海に返してあげる広さ、先輩の言葉や行動を私も身に備え、後に同じ人が来たなら仲間となる。私はこのように想うのです。人生の楽しみは退屈や平凡の中にしかないと先輩を見て知ったと見分けてとってくれたなと・・・。
 
ユウジ

 名古屋ダルクに来て3週間がたちました。今まで薬を使い、人を避けての生活を続けてばっかりだったので、集団生活がものすごく大変だと思いました。ただここで集団生活ができないと、社会生活もできないのかなって思います。名古屋ダルクに来て公園で走ったり、バーベルを上げたり、今までしなかったことをしています。一人だったらやる事すらない事をできているのは、仲間の支えで続けているんやなって思います。
 

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