「神様のみむね」

名古屋ダルク代表 柴 真也


   名古屋駅前にも幻想的なイルミネーションが灯り、クリスマス、年末が近づいていることを知らせてくれます。年の瀬となり体調を崩しやすい時期です。皆様も健康にはくれぐれも気をつけてください。

 皆さんにお知らせとお話したいことが二つあります。お知らせは、来年度から名古屋ダルクはデイケアセンターを新たに新設します。理由として利用者の増加、補助金の増額があります。現在の補助額と寄付金の収入では赤字が続いており、運営継続は困難ですから新たに利用者20名以上、職員4名体制でスタートします。経営的な理由以外に「ダルク内での雇用」を考えています。新デイケアでは第一弾として「物作り」を予定しています。準備中につき詳細はまだヒミツです。今のご時勢、薬物が止まっただけでは就職は難しく社会参加できる場所を目指します。ダルク職員も簡単なアルバイトを少しだけ行い「ダルク」に就職する人が多いです。私も2〜3年アルバイト生活した後「就職」しました。社会性低いです(笑)。ダルク職員以外での雇用を作りたいと考えています。次のニューズレターに詳細を報告できたらと思います。

 そして、皆さんに話したいです。ここ2〜3ヶ月の間、私にとって大切な人が3人召されました。家族も大きな病を抱え闘病中です。大切に育てているペットの「インドホシガメ」まで肺炎で通院中です。一番大切で愛するものたちの健康や命の問題。私は15年ほど酒も止めていて飲めません。あまりにも苦しくて自助グループのスポンサー(相談相手)に電話しました。私の第一声「呪われてるかも」スポンサー曰く「誰に?」そうです。わかっているのです。呪いなんかではないことは。ただ私のようなちっぽけな人間に“神様のみむね”は到底理解できないのです。そんな中でも地球は回り、また朝はやってくる。通所してくる人、相談者、講演、資金難のダルクに毎月の請求書が届きます。人は困ると空を見上げる。「愛されている」と感じていなければ消えてしまいたい現状。だから「今日一日」、私は私のことをして、私を頼りにしている人々を支えます。皆様は私を支えてください。私、倒れそうです。人とのつながりは悲しみもありますが、感謝しています。

 少し早いですが、メリークリスマス! そしてよいお年を・・・


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