ダルクの仲間達


シズカ

「未来を夢見て」
 ダルクでの生活ももうすぐ5ヶ月目を迎えようとしています。この数ヶ月で、私には沢山の“仲間”ができました。仲間との出会いを通して沢山のギフトももらいました。

 つながる以前の私は、不運な出来事のせいで人が嫌いになり、1人でマンションに引きこもる生活をしていました。頼れるものはお酒と覚せい剤だけで,その時は家族でさえも“他人”と思ってしまうほど,私の心は孤立し,冷えきっていました。心配して電話をくれたりマンションまで来てくれていても、私にとっては大きな迷惑でしかなく、私のことなんて放っておいて欲しいと思っていました。けれど家族は最後まで諦めず、私を見捨てることもせず、私を説得し、そして私は実家に戻り、ダルクに通うことになりました。

 ダルクに通ってすぐに仲間が受け入れてくれ、一人じゃないんだ、と感じ、少しづつ昔のように誰かに心を開くことができるようになりました。運動することが気持ちの良い事だというのも初めて知りました。日々の生活を通して、仲間から本当の優しさや強さを教えてもらいました。そして、私にももう一度人生を楽しむんだ!頑張っていくんだ!幸せになるんだ!という希望が戻ってきました。今の私は、これからの未来に沢山の希望を持っています。やりがいのある仕事もしたいし、お洒落もしたいし、お金持ちにもなりたいし、幸せな結婚もしたい!!家族とも再び笑顔で暮らしたいし、友達ももっと作りたい!趣味の絵も薬を使わず描きたいし、運動ももっともっと極めたい!上げだしたら切がないほど、やりたい事、欲しいものが沢山沢山出来ました。こんな自分は、5ヶ月前の自分からは想像も出来ないくらい前向きです。こんな気持ちになれたこと、そしてこんな自分になれるきっかけをくれたダルクの仲間に感謝しています。これからは、後ろや下ばかり見ていないで、前と、上だけを向いて歩いていくのみです!

 頑張ります!!
カツオ

  薬物依存のカツオです。横浜ダルクから名古屋ダルクに来て11ヶ月が過ぎました。ランニングやバーベルは真面目にできても、生き方はなかなか変えられず、横浜どうようまた異性の問題が出て、隠したかった自分とは逆にオープンにしました。苦しくって、本当に逃げたくなったけど、“ここで逃げるのは無責任すぎるし、変われない”と、逃げずにミーティングで向き合い続けました。そして最近、スタッフに、「いつまでダルクにいるつもりだ? 仕事を探して自立しろ」言われました。前回の沖縄同様、今回も丸2年ダルクに甘えてきた自分を変えないといけない、受身ではなく、自分で積極的に精神的、経済的自立のためにできることは全て挑戦していこうと、毎日職探しをしています。

 先日、横浜で日本のNAのコンベンションがあり、参加しました。ムキムキになった僕を見て、皆に「変わったねー。」と言われて、“中身は変わってないんだけど・・・むしろ縮こまってんだけどな”と、恥ずかしい思いをしました。そして横浜の仲間に「名古屋で自立します。」とはっきり言ってきました。
 
ユウキ 

  薬物依存症のユウキです。ダルクにつながって5ヶ月が過ぎました。クリーンもなんとか5ヶ月を保つことができていますが、危険な時期は何度もありました。つながってて2ヶ月が過ぎた頃から何度も薬を使いたいという欲求に悩まされました。施設の中で薬を使いたいと思っているのは自分だけじゃないか? 自分はおかしいんじゃないかと・・・耐えきれなくなった自分は「どうか助けてください」と正直に打ち明けました。自分には初めての経験でしたが、正直に打ち明けたことで今までにない安心感を得ることが出来ました。

 そして今、ようやく自分と向き合うことに取り組んでいます。僕は砂糖をこぼさずに容器に入れることができません。洗剤をこぼしたら、ふき取ることを忘れてしまいます。自分はこんなこともできないのかと落ち込むこともありましたが、そんな自分を受け入れ、修正していくことに意識を向けています。

 大変だけど、信じて行動あるのみです!
 
マサト

  施設に来て6ヶ月が過ぎました。10年覚醒剤を使ってきたから虫歯だらけで歯もありません。今は歯医者に行って治してもらっています。

 6月に施設長が僕と女性の仲間を沖縄へ連れて行ってくれました。僕は初めて飛行機に乗って沖縄へ行って、ソーキそば、マンゴー、海ぶどう、他にも食べましたが、食べたもの全部うまかったです。沖縄での移動は施設長がレンタカーを運転してくれて車の中に置いてあった僕の汗つきタオルを自分のだと思って臭いを嗅いだらスッパイ臭いがしたみたいで、こぎれいにしろと言ったので今はタオル1日2回替えて、Tシャツも替えています。

 沖縄は海がきれいでおもしろかったです。

 元気になってきているのは仲間や支えてくれている人のおかげだと思っています。
 
スエ
 はじめまして、薬物依存症のスエです。ダルクに通うようになって3ヶ月になります。初めて薬物を使ったのは15才でシンナーを3年くらい使いました。17才で大麻を吸い、それから覚醒剤に手を出しました。初めは、体にあわずもうやらないと決めてたんですが、20才の時にまた覚醒剤に手を出してしまい、そこから泥沼の生活が始まりました。だんだん量が増え、幻覚、幻聴に悩まされるようになり薬は止めたんですが、もうその時には叩きのめされた感覚に陥り、やる気も出なくなっていました。

 ある日、僕が壁に向かってぶつぶつとしゃべっているのを母親が見たそうです。泣きそうになりながら父親に「連れて帰る。」と言ったそうです。これはダルクに通ってから父親に聞いたことです。僕は言葉になりませんでした。

 今はダルクに通い毎日気づくことも多くて自分のプラスになり、自分と向き合う時間が与えられて本当によかったと思っています。これからもがんばって回復していきたいと思っています。

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