名古屋ダルク代表 柴 真也 沖縄では八重桜が開花したと友人から聞きました。春がすぐそこまでやってきているのですね。しかし私たちの暮らす名古屋はまだまだ冷たい風の吹く日々、私も先日強烈な胃腸風邪をひき、悶えながら仕事をしていました。皆様も気をつけて下さいね。 さて、今日は私たちダルクの現状を知っていただきたくペンを執っています。名古屋ダルクは年中無休、「ナイトケア事業」を含めますと24時間体制で、私を含む2〜3名の職員が現場で働いています。毎日行っていることは、朝のグループセラピー、午後の運動、夜の自助グループミーティング参加、筋トレです。そのほかに薬物相談に利用者のケア、相談。対外的には刑務所や学校での薬物乱用防止や再発(犯)防止教育、運営資金集めや作業所の書類作成、会計に助成金等の申請まで、仕事の内容を全て書ききれないのでこの辺でやめます。そんな多忙な私たちですが、この20年以上の間、多くの方に支えられて続けることができました。 私は「ダルク」で働くようになり今年で12年になりますが、数々の出会いや利用者たちと過ごす中、私たちにできること、できないことを少し学びました。私たちはアディクト(依存者)本人の回復者であり、それ以外に特別な力はありません。会社の経営や医療のこともわかりません。最近になってダルクで元気になった人たちのことをよく考えます。だるくの次に行く場所が見当たらないのです。アルバイトをしながら社会復帰、薬を使わないこと・・・。ある程度までは支えられます。しかしそこから先はどうしたらよいのかと、構成した依存者たちが働ける場所、新しい居場所、生活の場を考えています。作れたらいいな。 そんな妄想をしながら今年はいろいろな人に会いに行きたいと考えています。私がもしお邪魔したときは、どうか会って話を聞いてください。今年(来年度)は、ダルクの本来の仕事に加え運営上の問題、職員や資金不足の解消、新しいサポート体制つくりの準備など、目標があります。どうか皆様、一緒に考え、支えてください。 最後になりますが、いつも私たちの活動を理解してくださってありがとうございます。感謝しています。応援してください。お金をください。 私たちは、身寄りのある人もない人も、ダルクに助けを求めてきたら受け入れ援助します。そんなダルクを支えてください。
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