名古屋ダルク代表 柴 真也 芸能人・スポーツ選手から一般市民まで薬物の問題は後を断ちません。そんな中、「ダルク」の需要は増すばかりで、デイケア、相談、取材、学校講演、刑務所での再犯防止教育と多忙な日々を過ごしています。 季節の変わり目、人は調子が悪くなりますね。オマケにインフルエンザ、カゼも流行しています。ダルクメンバーも不調を抱えながらも、日々リハビリを続けています。私たちは頭痛やカゼなどになっても基本的に「薬」は使いません。痛みと向き合い自然治癒力に頼ります。「薬」には微量ながら麻薬の成分が含まれているものもあり、私たちにとっては良くないからです。リハビリには「痛み」を伴います。 世の中、良いニュースが少ないですね。希望の無いニュースばかり。私たちもリハビリの最中は希望はないし、感じません。あるのは痛みばかり。しかし、奇跡も起こるのです。ダルクを巣立って社会や家庭の悩みを抱えながら生きている仲間達の姿、健康を取り戻す為に始めたリハビリをし過ぎてアスリート並の肉体を手に入れた人、刑務所などに行くと「先生」と呼ばれたりします。多くの奇跡がこの20年でありました。ありがとうございます。 良いお知らせと悪いお知らせがあります。では悪いお知らせから。ダルクは多忙ですが、お金にならない活動が多く慢性的な資金不足です。最近、身寄りの無い人や刑務所から来る人も増えて「駆け込み寺」状態が続いています。助けてください。 良いニュースは、12月11日にダルクの薬物乱用防止活動に対し厚生労働大臣から感謝状を頂けることになりました。支えてくださった皆様のおかげです。 最後に、このニューズレターを国の偉い人が読んでくださるわけでもないでしょうが、いつか「薬物リハビリテーション」に予算を付けてほしいです。私たちは喜んで現場で働きます。刑務所、公判、医療・・・費用削減にも繋がるはずです。 それでは、皆様の健康と幸せを祈ります。いつもありがとうございます。
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