「初めてのハワイ」

ター君



 今回、僕はハワイに行ってきました。ハワイと言ってもNAのギャザリングに参加すると言う事であって遊びに行ったわけじゃないのです。まずハワイに連れて行ってもらえると聞いて最初に自分が思った事は、ダルクと言う施設にいて『そんな所へ行ってもいいのかな』『なんか親に悪いな』と言う気持ちでなかなか「楽しみ」とかという実感はわきませんでした。名古屋のNAではハワイに行ったことのある人が一杯いて、その人達に話を聞くと「楽しい」「行った方がいい」「感動する」「自分が小さく見える」と色々な事を聞いていくうちにだんだん行きたくなってきました。

 そしていざ!!ハワイに行く日が来て、行きました。最初ハワイについた時は暑いな、道が日本に比べると小さいなという感じでした。そしてホテルについて、まず仲間とワイキキをぶらぶらしはじめました。さすがに初めての海外だったので街中、外人ばかりですごい違和感ばかりでした。
日本語はほとんど通じないし、でかい人が多いし、一番ショックだったのは女性が思っていたよりも大きな人が多かったという事でした。それとは逆によかったのは観光地だけあって店が多い事と服が安かった事でした。

 そしてホテルに帰りミーティングに行く事になりました。その日はホテルの近くにあるミーティング会場に行ったのです。そこでもビックリする事があって、「ロココナッツ」と言う会場だったのですが、外でミーティングをやっていたという事でした。

 ミーティングが始まり司会者が話しだしたのですが、もちろん全部英語だったのでまったく言っている意見はわかりませんでした。しかし何かを心からうったえていると言うのはすごく感じました。
それから2日後いきなり責任者に「明日、君が皆を連れてミーティング会場を調べに行って」と言われました。「まじかよ」「無理やろ」とか思いながらも、「きみのための練習や」と言われて、てんぱりながらも確かにこれからの自分のためだと思い行く事にしました。

 まずはバスの乗り方を本で調べました。そしてミーティング会場の場所を調べようとした時にまたびっくりしました。1日に会場が5ヵ所ぐらいもある事でした。名古屋では1日に2ヶ所だったので、すごいなと思いました。そして1ヶ所の次の日に行く会場を決めました。次にしたのが、バスに乗るのに最低限必要な英語の文書を紙に書きました。次の日になって会場に行く事になりバス停に行きました。バスを待ちだしたのですが、なかなか待っているバスが来なくて、だんだん心配になってきたのですが、30分ぐらい待ってやっと待っていた「4番」のバスが来ました。そして緊張しながらも英語で「このバスは○○に行きますか」と聞きました。すると「イエス」と言われ次に「○○についたらおしえてくれ」と言ったら「イエス」と言われて、いっきに気が楽になりました。そしてなんとか会場に着く事ができました。とてもうれしかったです。最初は無理だと思っていましたが、てんぱりながらもやってみたら行く事ができたからです。これをやった事によって次にまたハワイに来た時には一人でもなんとかミーティング会場にいけるようになったと思います。

 1つできる事がふえました。

 ハワイに来て4日目になりギャザリングに行く事になりました。ギャザリング会場につくと、いかつい黒人の兄ちゃんが手をふって迎えてくれました。ギャザリングではたくさんのNAメンバーがいて人数の多さには本当に驚きました。そして皆やさしく迎えてくれる人ばかりで、みんながみんな笑顔であいさつしてくれました。

 ギャザリングでは1日に多い日では5回くらいミーティングをやっていました。その中でいろいろなメンバーが話しかけてきてくれて、なかなか言葉は通じないのですが何となくジェスチャーでわかったり、仲間が通訳してくれたりして毎日夜おそくまでメンバーと話していました。
その時感じた事はみな本当に楽しそうだったし、あまり悩んだりしているメンバーもいなく本当におおらかでやさしい人たちばかりだなと、あとオールドタイマーが多い事でした。長い人だと40年以上の人もいてめちゃくちゃびっくりしました。世界は広いなと感じ本当に自分は小さいなと思い、自分の中での自分と言う感覚が変わったような気がしました。ギャザリングが終わりホテルに帰り残りの3日をすごし日本に帰えりました。

 今回のギャザリングは本当に楽しかったしいろいろな事を感じとることができました。「自分の小ささ」「メンバーのやさしさ」「世界の広さ」そしてどれもこれもすべて自分の薬が止まっているから感じられるものだと言う事です。薬が止まっていて本当に心からよかったなと思った瞬間でした。


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