精神保健福祉士 繁原 賢吉 いつも当相談室の活動にご理解とご支援を頂き誠にありがとうございます。相談室では名古屋ダルクと連携をしながら回復した依存者の体験と知恵を生かして 家族を中心に相談と支援をしています。皆様のご支援により お陰様で開設4年を迎える。 薬物乱用・依存の問題をかかえると 病気の進行とともに家族は「不安」と「恐怖」の生活に日々さらされて 「正気」と「生きる希望」を失って行きます。その結果 本人がクスリの「問題に直面化」することや「回復のターニングポイント」を迎える邪魔を 家族はしてしまう行動に陥ります。このような状況の中で 家族への適切な初期介入と継続的なサポートは欠かせません。この4年間の取り組みを通して 家族相談室の電話相談を中心とした相談・支援やガイドプログラムなどが有効であることを実感しております。 また 薬物依存の回復にとってリハビリのプログラムは欠かせないものですが 事例により適切な解毒治療が必要な時期があり またサラ金・逮捕などの問題への解決も欠かせません。家族はクスリが止まらないことのほかに このような問題にも「不安」や「恐怖」にさらされています。 これらの問題を解決するには ダルクや相談室のサポートのほか精神科医・弁護士・司法書士など ダルクと薬物依存に理解のある医療・司法関係の専門家との連携は欠かせません。家族相談室では専門家との協力関係をつくることに取り組んできました。このネットワークがさらに拡大・強化できることを願っております。 相談室では家族に「ピンチはチャンス!」と提案し 「絶望」から「希望」や「勇気」を取り戻すサポートを行っています。 皆様のご理解とご支援をいただけますよう 今後もよろしくお願いします。
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