薬を使い続け、精神病院に愛想をつかれ、ダルクを紹介されましたが、それからも薬を使い続けました。そして、目、耳、手足が震えしゃべる事が思う様にできなくなった。ダルクに行く事にした。母親の肩にしがみつきながらゲロを吐いた。
ダルクに入寮してから、自分の最初のプログラムは、まずは歩ける様になる事からでした。歩ける様になり、走れる様になり、バーベルを始めた。すっかり体は復活し、一年たった頃にはアルバイトが始まった。貯めたお金でハワイとタイの薬物依存者に逢ってきた。二年と五ヶ月たった今、自立に向け、部屋を探した、三月から新しい生活が始まる。自分への期待と不安で胸が一杯です。でも仲間の言葉から思い出すのは「その時になってから考えましょう」と、今日一日です。
大切なもの、この街で見つけた。
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