「名古屋ダルク家族相談室」からの報告


相談窓口:052-895-3966(毎週水・土曜日 午前10時〜午後3時)
http://www.sun-inet.or.jp/~jimny99/darc-index.htm


2002年4月に名古屋ダルクの付属の施設として誕生し 薬物問題をかかえたご家族からの相談に電話やEメール・面接による方法で相談に乗ってまいりました。

まだ知名度が低いのに 昨年は延べ159件の相談を受けました。その内で電話と面接による相談実数では 薬物依存34例 アルコール依存7例 ギャンブル依存2例 精神保健3例 その他 3例でした。薬物依存と関連する相談も寄せられました。

地域別で見ると 愛知県31例 岐阜県8例 三重県1例 静岡県1例 富山県1例 福井県1例 大阪府1例 長崎県1例 不 明4例 と中部地方を中心とした各地からご相談が有りました。紹介経路では NPOアープ12名 名古屋ダルク11件 インターネット8件 病院6件 保健所1件 自助グループ1件 クリニック1 困り事相談1件 パンフレット1件 聖職者1件 その他1 不明5件という状況です。名古屋ダルクとの連携による成果のほかに 今後はインターネットから相談に訪れる事例が増えると思われます。

これまでの面接相談の中で明らかになったことは「不安と恐怖の毎日で 身もこころもボロボロです」とか「どこで相談したら良いかわからなかった」「適切な相談が受けられ 安心して信頼できる相談窓口がほしかった!」という声がご家族から寄せられました。
そして 薬物問題という特性から「人に知られたくない」という思いを持ちながら ご家族は悩み 孤立し 不安と恐怖の日々を送っています。また 名古屋ダルク家族相談室のホームページを見つけて相談に来られたあるご家族は「このホームページを見つけた時には 涙が出るほど嬉しかった!」と これまでの苦悩をこのように話しておられました。

 薬物問題に最初に直面するのはご家族です。注射器と薬を発見したその時のショックと混乱はとても大きなものです。ご家族への適切な相談や支援は依存症者の回復にとても大切です。当相談室では (1)薬物依存は病気である (2)回復は可能である (3)解毒や処罰だけでは回復は出来ない (4)ダルクのリハビリプログラムが有効である (5)薬物依存者とその家族への初期介入が必要であるというダルクの見解にそった援助が不可欠だと考えています。

これまでの経験では 電話による相談は初期介入の導入にとって有効な方法のひとつと考え「薬物・アルコール依存電話相談」事業を新たに立ち上げることになりました。薬物問題をかかえた依存症者とご家族に「希望」と「勇気」を見出し ご家族にはこころの平安を取り戻す手助けに力を注いでゆきたいと思います。こうした民間の先駆的な活動には まだ公的な補助金や助成は得られないのが現状です。 皆様の暖かいご支援を頂けますようお願い申し上げます。

(文:精神保健福祉士 繁原賢吉)


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