2003ダルク・スプリングフェスタチャリティーバザー

お知らせとお願い


早春賦のまことににつかわしい頃になりました。みなさまにおかれましては、お健やかにお過しのことと思います。
日頃より、みなさまからは私ども名古屋ダルク(DARC=薬物依存者回復センター)に対し厚きご声援を賜り、まことに、感謝申しあげます。お蔭さまで、薬物依存症から立ち直ろうとする若者たちに、勇気と希望のメッセージを届け続けています。
しかし依然として、イラクや北朝鮮情勢をはじめ、世界はテロ、戦争、暴力、貧困が拡がりつづけ、国内では長引く不況によるリストラの下、失業者は増え、若年層には就職さへ出来なくなっています。そのような将来の不安にあって、頼るべきもののない青少年たちは、現状からの逃避にか薬物に走り、ついには、依存者としてどん底に陥っています。その苦痛は本人だけにではなく家族をもまきこんで深刻な状況をつくっています。このような意味では、若者たちに将来の夢を与えられない大人たちの怠慢が薬物依存者を生み出していると言えます。ところが、大人たちは彼らを意志薄弱な落伍者と見なし、見捨てています。
ダルクは、そのような依存者と共に、薬に頼らない人生、幸福を見出そうとしてきました。89年名古屋で開所以来14年を経ましたが、多くの病める若者たちと共に闘ってきました。
どうか、みなさま、このダルクの活動にご賛同いただき、経済的ご協力をしてくださいますようお願いいたします。
つきましては、来る3月23日上記スプリングフェスターダルク・チャリティーバザーを開催いたします。どうぞ、みなさまふるって参加くださいますようお知らせとお願いする次第であります。

 DARKに入所して45日経ちました。惑いと不安の毎日が続きましたが、薬には手を出すことなく無事に過ごしています。
一人では止めることができませんでした。何度も自分に絶望しました。「自分は駄目な人間だ!生きてゆく価値がない」と思って、自殺未遂を二度起こしました。
死ぬことができずに、また薬を使ってしまう自分が嫌でたまりませんでした。長い間、一人暗闇の中でもがき続けていた様に思います。孤独で苦しかった。

 四回目の精神病院の入院で転機が訪れました。主治医の紹介でDARKの存在を知りました。三人の仲間がメッセージを運んでくれました。自分にも薬が止められるかもしれないと思いました。その希望を胸にDARKの扉をたたきました。

 今、一人ではありません。仲間が側にいてくれます。DARKのプログラムに沿って薬を止めたい願望の芽を大きく育てていきたいと思っています。そしてDARKを支えてくてれいる人達の存在を知りました。
顔も知らない、話したこともない人達の支援で、今の自分のリバビリが支えられている。これは大きな驚きでした。
薬を使っている時には感じることができなかった感謝の気持ちが、今の自分にはあります。この気持ちを大切にしていきたいと思います。暖かいご支援、本当にありがとうございます。

依存症 K


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